ようこそ〜ひじりの音〜 へ

〜思いのむくまま日々つれづれ〜

No.709 『藤戸』(令和5年11月23日)

🎵 今月7日東京で藤原道山さんの尺八でのお弟子さんでもある
村澤丈児さんのリサイタルに出演させて頂きました。
村澤さんは筝・三絃は勿論尺八にお能までされる凄い若手です。
この日は四季の雪の筝の手付けも自身でされたとの事で只々驚くしかありませんでした。

 藤戸は藤原道山さんと毎年春に開催させて頂いてるコンサートで数年前に一度演奏した記憶はありますが、それ以外は舞台での演奏はなく演奏を聴く事もありませんでした。勿論暗記は初めて、久しぶりに苦労しました。会場は宝生能楽堂で勿論初めてでしたが音の響きも抜群で、尺八と筝の心地よい響きに支えられて楽しく演奏出来ました。

 なかなか舞台で聴く機会も少ない曲ですが緩急も面白いですし、今後も無くならず弾き続けられて欲しいです。

🎵 そしてこの日上京中の新幹線、
前夜夜中に凄い雨が降ったのですが、
その影響で車窓の景色はとても綺麗で特に富士山はここ十数年の中で最高に綺麗でした。






No.708 『金木犀』(令和5年10月24日)

🎵 テレビでは北海道で紅葉と初冠雪が同時に見られたり富士山も冠雪したとの様子も見られます。 でも10月後半なのにまだ昼間は夏日位の気温、まだまだ秋と言う言葉が出てきませんね。 また今年は松茸が不作だとか魚も今まで取れてたものが取れなくなったり取れたことのない肴が取れたり温暖化はいろんな所に影響出てる気がします。

 今年は庭の金木犀がここ数年ぶりに色濃く香りも良くて楽しんでます。まだまだ紅葉は先の話と思いますが秋の気配を運んでくれ気持ちも安らぎますね。

 そして悲しいニュースが、、、先週谷村新司さんが亡くなられました。
まだ74歳ですか、あまりにも早い訃報に悲しくて仕方がありません。

アリス、大好きでした、多分高校入試入る頃からでしたか初期の『遠くで汽笛を聞きながら』とか、チャンピオンは勿論聞き続けコンサートや確か甲子園球場であったサヨナラコンサートも行きました。当時チンペイさんが女の子にモテたいからギターを始めたみたいな事を聞きギターも買いました。

思い出せば菊聖の称号披露のパーティーで弟と2人でチャンピオンをギター弾きながら唄いました。勿論初子先生や菊津木先生も御出席頂いており今から考えたら恥ずかしいやら何と言えば良いのかわかりません。

ソロで歌われる様になっても大好きで今でも沢山CD持ってます。ある意味切なく哀しい曲も多かった気もしますがそちらの方が好きでした。また改めていろいろ聴いて谷村さんを偲びたいと思います。



No.707 『三十三会』(令和5年10月21日)

🎵 先月23日に大阪の山本能楽堂で三十三会を開催させて頂きました。この会は菊重さん菊央さんと東京での開催を目的に始めた会です。コロナで延期もありましたが今年の2月には開催しました。

そして今年は我々の
恩師菊原初子先生の23回忌と大先輩の菊津木昭先生の3回忌と言う事で初めて大阪での開催となりました。当日は開場前から沢山のお客様がお並び下さり満席の中で菊珠さんにも御助演頂き、2人の先生に精一杯の感謝の気持ちとこれからも大阪の地歌を守っていこうと思う誓いを込めて演奏させて頂きました。私も教えて頂いた沢山の事を想いながら『羽衣・袖の露・残月』をきっとこの会場の何処かでお二人が見守って下さってると信じて心を込めての演奏でした。

お二人の先生方の事はこれまでもそして舞台に立ち続ける限り心の支えだと思います。ありがとうございました。



No.706 『律の調』(令和5年10月8日)

🎵 9月に入り演奏の練習や色んなリハーサルが重なりなかなか情報発信出来ずに失礼しました。

 先ずは9月18日に高知の要法寺様で3回目となる藤原道山さんとのコンサートを開催させていただきました。

これまで2回は8月のお盆の時期でしたが余りの暑さに今年はひと月遅らせての開催になりました。ただ今年の暑さは強烈、この日も勿論真夏日、夜も湿度が高く大変でした。

私は久しぶりにソロで筝の『祭りの太鼓』を演奏させて頂きましたが多分50年ぶりでした、そして「春琴抄」と「風雲」でした。 そして今回は地元のウクレレ奏者のキャスさんがご参加下さり道山さんとの共演で素晴らしい音楽を聴かせて下さりアンコールまであってお客様は大喝采でした。 朝から舞台や客席の設営やお花など沢山の裏方の皆さんのお力で素敵なコンサートが今年も開催出来た事に本当に感謝しかありませんでした。

 そしていつもこのコンサートで心配なのが雨、今年も前日予報で降水確率は30%、当日も朝から舞台13時頃、17時頃から雨がと言う予報があり心配しましたが最後まで大丈夫、なんと会場の撤収楽譜終わり車に乗ろうとしたら土砂降りの雨になりました。いゃ〜藤原さんと私の晴れ男健在です。



No.705 『お盆も過ぎて』(令和5年8月19日)

🎵 今年の夏は7月後半から経験した事のない猛暑でした。日本各地も暑日の新記録や最高気温の更新など毎日ニュースはそれがトップ、でも各地で夏の行事は4年ぶりに本来の形で開催されて賑わう様子はやっとコロナ前に戻りつつあるのかなと感じました。
 まだ7月、そして8月に入ったとのんびりしてましたら、ふと来月は後半に3回の演奏会があり、暗記も5曲ある事をのんびりのお盆が始まった時に気づきました。コロナ後ひと月にそれだけの舞台や演奏がある事は無かったので、なかなか頭と身体が鈍っており今週から必死の毎日が始まりました。 その中三十三会で演奏します『袖の露』を今頑張ってますが、しみじみとした曲想に端唄物の真髄を感じております。初子先生の演奏を毎日聴きながらお稽古してます、本番が楽しみです。

 まだまだ残暑も厳しくそれより急な大雨もあちこちであるみたいですね、
どうぞ皆様油断されずお身体ご自愛くださいませ。



No.704 『梅雨明け』(令和5年7月23日)

🎵 近畿も先週に梅雨が明けたらしいです、いよいよ本格的な夏が始まりますね。と言いますか7月に入ったら全国的にも猛暑日があり、またあちこちで大雨の被害も出て、とても梅雨とはかけ離れたお天気だった気がしました。春以降どんどん復活した演奏会もやはり今月と来月はひと休み、また9月以降に備えて暑さに負けず練習しようと思っております。

🎵 9月は今年で3回目になりますが高知のお寺で藤原道山さんとミニコンサートがあります、とても趣あるお庭に舞台を作って頂きライトアップされた景色は幻想的で気持ち良いです。

 23日は三十三会です。このコンサートは東京のみで開催したましたが、今年が恩師菊原初子先生の23回忌になりまた大先輩の菊津木先生の3回忌ですので、追善として大阪で開催させて頂きます。 私は筝の組歌『羽衣』を菊珠さんと、その他袖の露と残月を演奏させて頂きます。もう23回忌なんですね、三人いや菊珠さんも一緒に四人で先生の残して下さった大阪の菊筋の芸を微力ながら守ってゆきたいと考えております。

 9月最後の週は大津で舞の会です、能舞台はやはり雰囲気があり楽しみです。

是非是非皆様宜しくお願い致します。
エアコンが苦手な私です、汗を流してお稽古頑張ります。



No.703 『さて折り返し』(令和5年7月11日)

🎵 確か今年は梅雨入りが早かったような記憶がありますが7月も10日を過ぎて梅雨明けの声も聞こえ始めました。早くも今年半分過ぎたんですね、コロナが落ち着き出し4月以降は大きな行事も開催されあっという間に過ぎました。3年間ゆっくりでしたのでなかなか身体がついていけず大変でした。7・8月は演奏会も無くて少しゆっくりですが、8月からはコンサートや企画もあってこの2ヶ月でしっかり練習せねばと覚悟してます。やはり舞台は楽しみですね。

 6月末に東京のお稽古の後お声を掛けて頂いた仙台の先生の所にお稽古に伺いました。 仙台は5年ぶり位でしょうか、、藤原道山さんと小さなコンサートさせて頂きました。その前はチャリティーとどけ和の響で東北の学生さんをお招きするのと、自分達の目で震災を感じたく大震災の翌年から2回伺いました。あの時の景色は一生忘れられないですし、少しでも何かが出来ればの想いが今年13回目のコンサートの原動力でした。


 仙台、落ち着いた街並みの大都会だと改めて感じましたが、車で半時間も走れば緑がいっぱいの大自然が心を癒してくれました。 そして何と言っても美味しいお寿司もご馳走になり、牛タンはやはり最高でした。 写真は帰りの飛行機からふと気付くと富士山が見えました。これから仙台に伺える機会も増えそうで四季折々の仙台が楽しみです。



No.702 『早い梅雨入りでした』(令和5年6月4日)

🎵 3月のチャリティー以降本当に日の過ぎるのが早く感じます。もう6月ですね、
 今年は桜が早かったですがその後躑躅も早く、庭の紫陽花が5月末には色付き始めて驚いてます。去年は殆ど花が咲かなかったので寂しかったのですが、今年は沢山の花が暫く心を癒してくれそうです。

それにしても5月末には梅雨入りして今週は早くも沖縄に台風が、奈良県にも線状降水帯のアラートが出ました、今年の夏はどうなるのでしょう。 基本暑いのは苦手では無いのですがここ数年の暑さはやはり凄いですよね。


🎵 さて先月末28日は国立文楽劇場で当道音楽会
140回目の記念演奏会がありました。

東京からも沢山特別出演の先生方がお越し下さりまた山村流と華やかな演奏会になりました。そして終演後、特別出演の藤原道山さんと阪口夕山さんに田坂さん菊珠さん菊重さんと楽しい打ち上げしました。

まだまだコロナでの3年間のブランクを感じますがこれから秋に向かって体調も整えて頑張りたいと思います。



No.701 『ならまちにぎわいの家』(令和5年5月16日)

🎵 今年の春はお天気の切り替わりがあったり一日の寒暖差も大きくなかなか半袖に切り替えもタイミングが難しいですね。片付けた冬物を慌てて出したり体調管理が難しく感じます。
 コロナのいろんな規制も解除となり我々の活動も完全に戻りましたが3年間のブランクは想像以上です。3月からは演奏会やリハーサルや遠方でのお仕事など週末は来月末まで幸せな事に詰まってますが以前の様に頭と身体が追いついてない気もします。

🎵 さて13日はならまちにぎわいの家でのコンサートでした。
2015年からご縁を頂き落ち着いた古民家とお庭が見えるお座敷で演奏させて頂いてます。 今回は若手の演奏家の方々のお力をお借りして宇治巡り・名所土産・縁の綱・千代の鶯の四曲でした。お話をしながら目の前のお客様のお顔や反応を楽しみながら気持ち良く演奏出来ました。こんな時間が戻り改めて幸せを感じました。

これから夏に向かいますね、庭の紫陽花も既に可愛い花の芽が出来てきました、綺麗な花を咲かせるのが楽しみです。



No.700 『春から初夏へ』(令和5年4月25日)

🎵 今年は桜が早く咲き、そして私の感覚ではGWの花と言うイメージのあった躑躅や藤の花ももう満開に近い気がしてます。ただ今月半ばは各地で夏日になったりしてましたが、今週は朝晩は一桁の気温まで下りお昼もひんやり、とにかく温度差も大きく体調管理が難しく感じています。

 今年は例年になくあちこちの桜が見れました。 写真左は姫路城の桜、空の青にお城の白、そして桜が綺麗でした。写真右は金沢兼六園でもうソメイヨシノは終わってましたが八重桜かな、素晴らしかったです。

 さて今年は3年間中止が続いた演奏会も全て動き出しました。5月はその本番やリハーサルが続きますがその中、演奏会情報でご案内させて頂いてます様に、「ならまちにぎわいの家」でコンサートをさせて頂きます。町家の落ち着いた雰囲気の中、若手の演奏家の方達のお力をお借りして、楽しいコンサートになると思っております。是非お時間何ございましたらお運び頂けます様に宜しくお願い致します。


No.699 『満開の桜の中』(令和5年4月8日)

🎵 今年は桜の開花がかなり早かったですね。

 奈良も3月20日過ぎだった記憶があります。そして気温が20度を越える日もありどんどん咲き進みました。例年この時期に開催させて頂いております藤原道山さんとのコンサートを、4月2日に去年から場所を移しました奈良公園バスターミナル2階のレクチャールームで開催致しました。 このホールは音響も良くご覧の様に背景が開きます。去年これを知り道山さんと是非桜の時期にとこの日を選びました、ただこれは去年の5月でした。前日道山さんと背景に桜の木があったのか考えたら不安になりました。もしなかったら〜不安の中、朝会場入りし背景見て思わずバンザイしました。

 お客様には地歌の間は背景を閉め、本番組後アンコールの形で背景を開けて今回はSAKURAを演奏しました。背景が見えるとお客様からは『わ〜綺麗』と歓声が上がりました。
今回も若手の皆さんに刺激を頂き精一杯ではありますが楽しく演奏させて頂きました。

もう丸20年続けさせて頂いたこのコンサート、お客様の笑顔を楽しみに頑張って続けたいと願っております。


No.698 『一気に春ですね』(令和5年3月21日)

🎵 3月に入り寒い日もありましたが20度超えの4月並の日が沢山あり今年も桜が早く咲き始めましたね。お稽古場も12日の雨で梅が散り今は椿が満開に近いです。

さて3日11・12日の届け和の響きチャリティーコンサートも多くの皆様のご協力で200名を越える方が御出演下さり、再会に終わりました、そして今年も百万円を越える寄付が出来そうです。 まだまだ2万人を越す方が自宅に戻れない生活をされてるとか、今年は被災地から語り部さまをお招きして貴重なお話も聞く事が出来ました。どこまで頑張れるか分かりませんがまた来年の思いを強く胸に刻みました。

🎵 そしていよいよ4月2日の藤原道山さんとのコンサートも近づいてきました。今年は幾山検校の作品を並べましたが私も「新玉かづら」・「川千鳥」は舞台では初めて、「打盤・横槌」は三絃の打ち合わせで尺八も両方入り先日のリハーサルでは頭がパニックになりました、正直客席から聞いてみたいなと思いました。 奈良も21日に開花宣言出ましたがコンサートは満開の桜の中で開催出来そうです、まだチケットございます、是非是非ご来場をお待ちしております。


No.697 『とどけ和の響き、東日本大震災復興支援コンサート』(令和5年3月4日)

🎵 3月に入りお稽古場の枝垂れ梅も五分咲きとなりました、今年は花のピンク色が鮮やかな気がして楽しみに毎日眺めてます。

🎵 さて今週11・12日と13回目となります“とどけ和の響き”を開催させて頂きます。募集を開始した去年9月頃はまだまだコロナも大変でしたがこれも落ち着き始め、今回も多くの方のご参加のお陰様で2日間の開催となりました。11日は東北大学出身の若手尺八奏者の平澤真吾さん、12日は仙台より震災の語り部さんをお招きしました。2日間で30曲延200名を超す皆さんが演奏して下さいます。
お時間がございましたら是非お越し下さいませ。

🎵 そして前回このコーナーでご紹介した中条さんの番組が3月1日放映されました。彼女の箏への強い想い、ご自身の状況を全て受け入れて前に進む強さと周りの方への感謝の気持、そして明るさに心を打たれました。 この再放送が3月10日金曜日の15時30分からあるそうです、お見逃しになった方は是非ぜひご覧下さいませ。

お稽古場の枝垂れ梅は五分咲き、これからが楽しみです。


No.696 『3月1日 20時からEテレで』(令和5年2月26日)

🎵 先週一輪目が開花した枝垂れ梅ですが、寒い中開花が進んでます。これからが楽しみです。

🎵 さて私の門人のお弟子さんに中条さんという視覚障害の方がおられます。去年の夏、門人のおさらい会を聴きに行き、演奏する手の形も綺麗で、しっかり演奏されてるなという印象持ちました。年末門人の菊聖純さんから、中条さんがNHKの障害福祉の作文に応募され「私にできること」で賞を貰われた、と聞きすぐ後に奈良で開催したコンサートの時に演奏もして頂きました。

中学の時に筝と出会いその後鍼灸等の国家資格取得のため中断はありましたが、再開で菊聖純さんに個人的に弟子入りされたそうです。楽譜も見えにくい中僅かに見える楽譜で努力して、今では次に三絃も始めようと考えるまでお稽古も楽しくなられたそうです。そんな彼女をNHKのEテレが取材して下さり出来上がった番組が3月1日20時よりEテレで放映されます。
明るく前向きに頑張ってる様子を拝見すると自分もまだまだ努力が足りないと感じました。
良かったら是非是非ご覧下さいませ。

NHK障害福祉賞(2)好きなことが、世界を広げる (NHK番組案内ページ)
https://www.nhk.jp/p/heart-net/ts/J89PNQQ4QW/episode/te/YNQ4MRN8W1/

第57回 NHK障害福祉賞 入選作品集 「私にできること」
https://www.npwo.or.jp/wp-content/uploads/2022/12/5702_yusyu_nakajou.htm


No.695 『春へ少しずつ』(令和5年2月20日)

🎵 今年の冬はやはり寒いですね、生駒も先週は2日雪が舞いました。暦は2月も後半、春はもう近づいてますね。いつものお稽古場の枝垂れ梅も蕾がついて少しずつ膨らんできました、今年も花が咲くのが本当に楽しみです。
 いよいよコロナもかなリ収まリ始めた感じですね、駅も空港も凄い人出です。3年近く大変でしたからまだ人出に気後れしてしまいます。

 23日は大阪市の「住まいのミュージアム暮らしの今昔館」でミニコンサートさせて頂きます。 以前にもお伝えさせて頂きましたが、江戸時代の大阪の町を実物大で再現されてる施設です。 今回は『春琴抄・ゆき・桜づくし』の3曲のプログラムですのでお時間ございましたら遊びにお越し下さいませ。


No.694 『三十三会』(令和5年2月7日)

🎵 2月4日、コロナでずっと延期しておりました三十三会を東京紀尾井ホールにてやっと開催させて頂きました。
6時前に生駒を出て7時過ぎに京都となりました。快晴の気持ち良いお天気の中、富士山も綺麗でした。考えれば11月にお稽古で行って以来久しぶりの東京、丸2ヶ月以上開いたのは久しぶりでした。東京も晴れて暖かかったです。

 今回は胡弓をメインにしたプログラム。胡弓と言えば大先輩そして大切な恩人の菊津木昭先生が特に晩年沢山の方に広められ、琴友会にも沢山の奏者が増えました。何とも言えない繊細で切ない音色、私は初めは舞の地方の時に先生の胡弓を拝聴またご一緒させて頂きました。特に『ゆき』や『黒髪』など、端歌物を聴かせて頂いたとき、鳥肌が立ったのを覚えています。 その後いつの日か先生に胡弓をお願いして『ゆき』を演奏したいと言う夢を持ちました。数年後初めてその機会があった時緊張でガチガチだったのを今でも覚えてます。

 さて演奏会、コロナの中たくさんの方が足を運んで下さいました。菊央君の軽妙なトークもあり皆様楽しんで下さったと思っております。 来月もまた素敵な企画を考えて開催出来ることを目標に頑張ります。

いよいよ梅の開花も聞かれますね、今月は何処かで梅を見たいです。


No.693 『はや節分』(令和5年2月3日)

🎵 暖かかったお正月から一転、1月下旬は十年に1度と言う寒波が来て各地で大変な被害が出ました。
私の住みます生駒も本当に久しぶりに雪が積もりました(左写真)。この程度では北陸や東北の方から見れば積もったうちにも入らない方は思いますが、道路はツルツルで慣れない我々には大変でした。

 次の写真は31日お稽古に行った金沢ですがしっかり快晴、やはり晴れ男でした。大きな道路は既に雪も無かったですが歩道や横道にはまだまだ沢山の雪が、、、今後もう余り降らなければ良いですが。

 そしてコロナも少しずつ減少傾向で、我々の世界も延期や中止もなくなり本格的に動き出しました。 丸3年やはり身体がゆっくりに慣れてしまっており、昨年秋以降のスケジュールにまだまだ身体も頭も追いつきません、トシを感じます(笑)
2月は三十三会、3月は震災復興チャリティー、4月は藤原道山さんとの奈良と私にとっては大切なコンサートも続きます。

先ずは体調に気をつけて頑張ります。


No.692 『謹賀新年』(令和5年1月5日)

🎵 皆様明けましておめでとうございます。

良いお正月をお過ごしになられましたか、

私は 28日から高知に行っておりました。毎日快晴で気温も14度位まで上がり早春の感じでした。 3キロ程歩き、桂浜に行き久しぶりに龍馬像に御挨拶もしました。桂浜はかなりリニューアルされてとても綺麗になっており、今年の春には全てが完成するそうです。秋から忙しくなり12月24日のコンサートが終わりクタクタになってましたが、すっかりリフレッシュしてきました。

🎵 1月9日のNHKのFM邦楽のひとときでは「名所土産」を放送させて頂きますので、お時間ございましたらお聴き頂ければ幸いです。

今年も新しい出会いがあることに期待し、先ずはひとつひとつの演奏を丁寧に大切にして舞台を勤めて参りたいと思っております。

どうぞ本年も宜しくお願い致します。


No.691 『高知での年越し』(令和4年12月30日)

🎵 12月24日第一回の地歌演奏会を開かせて頂きました。コロナで演奏会も少なく久しぶりの本格的なコンサートでしたが、藤原道山さんはじめゲストの皆さんや若手の方々のパワーを貰い、何とか楽しく演奏させて頂きました。あと何年出来るかは分かりませんが、頑張って続けたいと思います。

🎵 そして28日から大好きな高知に来ております。 お世話になってます方の桂浜近くのマンションをお借りして新年はこちらで迎えます。 高知はやはり暖かいです。そして青空、やはり晴男ですね。リビングからは海から上がる朝日が見れます。これは30日ですが初日の出がとても楽しみです
 秋から、かなりタイトなスケジュールで少し疲れ気味でしたので、しっかりリフレッシュして新しい年も頑張ります。

皆様今年もありがとうございましたm(_ _)m
どうぞ良いお年をお迎え下さいませ
来年もどうぞ宜しくお願い致します🎍


No.690 『第1回菊聖公一地歌演奏会』(令和4年12月13日)

🎵 いよいよ本格的な寒さがやってそきましたね。

今年も残りが少なくなってきましたが、私はこの24日に
奈良で新しい一歩を踏み出します。

 平成30年秋に第13回のリサイタルを東京で開催させて頂き、これでリサイタルには区切りをつけました。ただやはり日が経つにつれて心の中に、リサイタルと言うハードルを作らず、自分の好きな曲やもう一度勉強したい曲を、いろんな方とそして特に若手の演奏家の方々とやりたいと言う気持ちが膨らみ出しました。そして今回藤原道山さんに菊珠三奈子さんを中心に若手の方の力をお借りして、新しいスタートを切らせて頂ける事になりました。

 今回は大曲ばかりを欲張り過ぎた感もありますが、今の自分のありのままで当日を迎えたいと考えております。「ゆき」はヴァイオリンとの合奏になります。良い意味でこのコンサート、一番自分が楽しいのかと思っております。この年齢になり、ますます地歌が楽しく三絃の音色が好きになってきました。ささやかでも地歌を次の時代に伝える小さな架け橋になれれば、そんな思いがますます大きくなってきました。


No.689 『古典の会夢遊児歌 卒業コンサート』(令和4年12月1日)

🎵 12月14日に玉水記念館におきまして、「夢遊児歌の第30回のコンサート」を開催させて頂きます。
このコンサートはご存知頂いてます様に故星田一山さん菊武厚詞さんとの3人で平成元年12月14日に第1回を開催して後、29回迄毎年開催しておりました。星田さんが体調崩されたのもあり、そこでストップ、ただまさか私より1歳年下の彼が天国に旅立つとは夢にも考えておりませんでした。一昨年の師走に彼の訃報を聞きた時も全く信じられず到底受け入れられませんでした。

私の母も先代の一山先生からお世話になっておりましたし、偶然にも関西で一歳ずつ違いの環境の似た三人でしたら、夢遊児歌結成の話はスッと決まりました。途中3人で上海音楽大学で演奏もさせて頂いたこともありました。それぞれが忙しくなりチャリティーコンサート以外はなかなか顔を合わす事も少なくはなってましたが、彼が病気と闘っていた事も全く知らず本当に後悔しております。3人が31・32・33歳でスタートしたこのコンサート、還暦を過ぎたら関西で古典と言えば夢遊児歌と認められるのを夢見てました。

私と違い作曲や現代曲など全てで活躍していた星田さん、今後はせめて私は古典の分野で彼の分も頑張って行きたいと考えております。 一山さん、いや我々の中では「愛称ホッシー」、安らかに休んで下さい、そして天国から見守って下さい。


No.688 『小春日和の中』(令和4年11月13日)

🎵 あっという間に11月も日が進みいろいろ気持ちも忙しくなってきました。
小松・加古川と快晴の演奏会の後、10月30日は高知のお稽古でした。今月6日は講習会で当道会松山支部に伺いました。

 松山への飛行機は高知と同じプロペラ機ですが、低空を飛行するので、お天気が良いと窓からの景色がとても綺麗で、あっという間に松山空港に到着しました。

 行きは瀬戸内海上空で島の景色を(写真左)、帰りは飛行機からの関西空港の夜景を(写真右)楽しみました。 松山市内は空港からも近く、タクシーの中から松山城も見えました。残念ながら空港と会場の往復のみで町を歩く時間がなく残念でしたが、時間ができたらゆっくり訪れてみたいと思いました。

13日も東京のお稽古で、新幹線の窓からの赤や黄色に色付いた景色にとても癒されました。

🎵 さて次回改めてご案内させて頂きますが、12月14日に『夢遊児歌』のコンサート、平成元年から29回まで毎年続けておりましたが、メンバーの星田さんが逝去されたので30回目を彼を偲んだサヨナラコンサートとして開催させて頂きます。曲の間にメンバーがトークをすると言う当時は全く無かった形式のコンサートでした。是非是非ご来場お待ちしております。


No.687 『快晴の加古川』(令和4年10月23日)

🎵 先週16日は石川県小松市邦楽邦舞協会様65周年記念の演奏会に出演させて頂きました。2日前までは傘マークも入った天気予報でしたが当日は快晴。金沢は雨が多いらしいですが、小春日和の中の演奏会で「たぬき」・「浪花十二月」・「ゆき」を演奏させて頂きました。

🎵 そして今日23日は加古川市で加古川市邦楽文化協会・菊和会・竹艟社70周年記念演奏会に来ております。

 駅から山手にありますウェルネスパーク内のアラベスクホールと言います素晴らしい会場で「松竹梅」を演奏させて頂きます。 そして今日も見事に晴れました(笑)先週もそうですがコロナ禍で延期になってました行事が開催出来ます事は本当に嬉しい事ですね。
 加古川駅は初めて降りましたが、駅前も凄く整備されていて住みやすい街だと感じました。 加古川のソウルフードはカツ飯と言う有名なものがあるそうです。今回は残念ながら食べれそうには無いですが是非次回はチャレンジしたいと思ってます。


No.686 『第1回菊聖公一地歌演奏会 〜思う音(こころ)その八〜』(令和4年10月7日)

🎵 9月末から高校の時の同級生3人でおじさんの修学旅行と題し北海道に行ってきました。心配したお天気は完璧な快晴、気温も小樽で26度、北海道各地も10月としての最高気温で半袖でも大丈夫でした。行きの飛行機からは富士山が見えました。

🎵 さて3年前の秋に13回目のリサイタルを終えてリサイタルはひと区切りさせました。その後コロナもありましたが心の中で年齢的にも後少し何か古典の継承に役に立たないかとの思いと、きちんとした舞台で演奏したい曲を考えたら、30曲位の曲が思い浮かびました。それならと今年5月に藤原道山さんとコンサートした地元のホールでしてみようと心に灯がつきました。残る年月を故郷の奈良で自分の好きな曲、そして若手の意欲的な演奏者と一緒に動いてみようと決心してこのコンサートを企画しました。 何とクリスマスイブ、こんな日に地歌も不思議と言うかミスマッチですがリサイタルとは違い自分も楽しみながら大切な師匠菊原初子先生から学ばせて頂いた事を少しでも皆様の前で音(こころ)として感じて頂けます様本番に向けてしっかり練習します。

大変お忙しい日ですがましご都合が是非是非お越し下さいませ、宜しくお願い致します。


No.685 『夏の思い出』(令和4年9月22日)

🎵 お盆前の高知、よさこいを楽しんだ翌日は去年と同じく要法寺様でコンサートをさせて頂きました。 100名を越えるお客様がご来場下さいましたが、開演前に降った雨で私は去年以上に湿度に苦戦しました。

そして翌13日は今回のもうひとつの目玉、四万十観光でした。8時半ホテルを出発、午前中は四万十川の屋形船に乗りました。写真の沈下橋や穏やかな流れの中川辺では沢山の方が水遊びをされてました。約1時間の遊覧の後はKさんが予約してくださった天然の鰻と鮎のお店でお昼ご飯です。天然の鰻、そして鮎もひと味、いや十味違い絶品でした、美味しかった〜。

そしてその後は何と四万十川のジップランでした。初めての体験、正直ジェットコースターも何十年乗ってないですしドキドキでした。Kさんのお母様先生もされると聞き逃げるわけにはいかないし、多分超へっぴり越しだった気がします。着地が難しかったです。その後は窪川の絶品の和のお店で美味しい夕飯。夕食を終えてお店を出たら、近くで開催されていた花火大会の花火も見ることができて、とてもラッキーな夜になりました。


No.684 『今年の夏休み』(令和4年9月5日)

🎵 既に9月、少し朝晩が過ごしやすくなりましたが昼間はまだまだ32度を越えて暑いですね。

 さて去年の夏と同様、今年もお盆を利用して高知に藤原道山さんや友人と旅に出ました。 私の今回の目玉は、はじめて見る「よさこい」です。3年ぶりに開催されるとのことで、期待で心が踊ってました。8月11日高知空港に11時前に到着。いつもお世話になってますK様がお迎え下さり、総勢5人で先ずはお昼ご飯は伊勢海老料理のお店に向かいました。
 海沿いの道を選択してくださったおかげで、晴天の中、綺麗な景色に癒されながら13時に到着。冷えたビールを楽しんでおりますと、先ず伊勢海老のお刺身。これだけでも驚きましたが、次にきた鍋の蓋が開けられると、目が点になりました。鍋には伊勢海老が山盛り、お野菜は別盛り。皆こんなお鍋は見たことないと無言の中、海老と格闘しました。美味しかったです。

 食事後車で高知市内に戻り中央公園でひとつ演舞を拝見した後、一旦ホテルにチェックインして夕食と桟敷席での「よさこい」を見せて頂くため「ひろめ市場」に向かいました。 続く!


No.683 『今年も高知へ』(令和4年8月6日)

🎵 8月に入っても生駒は35度を超える日が続きました。さすがにこの暑さ、夜でも昼間に暖まった部屋は34度程度あり、とうとう冷風機なるものを購入しました。これで眠る頃には30度には下がっており今年の夏も乗り切れそうです

🎵 そして今年の夏も高知に行きます。10年以上前から念願だった「よさこい」を11日には観せて頂けるので、今からワクワクしております。そして12日には去年に続き藤原道山さんとお寺でコンサート、翌日は四万十川を屋形船で川下りさせて頂けるみたいで楽しみが山盛りです。

 そしてそしてこのコーナーでも先日書かせて頂きました高校野球、千葉県大会で市立船橋高校が優勝して甲子園出場を決めました! もう感激しかありません。市船ソウル、応援歌を作曲された彼もきっと天国で大喜びだと思いますし、御家族や関係者の皆様の感激もひとしおだと思います。 初戦は3日目8日の第3試合です、何とか時間を作って甲子園行きたいなと密かに考えてます。


No.682 『大暑も過ぎて』(令和4年7月27日)

🎵 先週23日は二十四節気の大暑、1年で一番暑い時期ですね。
今年は6月末に奈良でも38度になったり梅雨明けも早く、どうなるかと思ってましたら、その後は雨模様乗換日も多く過ごしやすかったですがその23日からカンカン照りの暑さ、いよいよ本格的な夏ですね☀️

 私は基本エアコンが苦手で、寝てます部屋にもエアコンはなく窓を開けて扇風機で寝んでますが、昼間の熱気が残るのでトシの事もあり初めて冷風機なるものを購入しました(笑)。意外に音が大きくて早目に点けて就寝時には消してます。

そしてまたコロナが増えましたね。
まさかこんな急激にとは信じられません。もういつ感染しても仕方ないかとも思いますが、もし感染しても人にうつさない様にだけは気をつけねばと考えております。

そして少し前にこのコーナーでご紹介した「二十歳のソウル」の市立船橋高校野球部が千葉県予選で決勝戦まで勝ち進んでます、何か感激です。決勝戦も精一杯の頑張って欲しいです⚾️

 そして写真、先日夜家の玄関に何やら小さな黒い塊が、まさかゴキブリかと恐る恐る近づいてよく見るとクワガタ虫の子供でした、思わず手に取りました。本当に久しぶりでしたがそっと木に返しました。

さあいよいよ本格的な暑さ、皆様もどうぞ熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。


No.681 『明治モダン地歌』(令和4年7月8日)

🎵 今月3日に3年ぶり位になります「ヴァイオリンとの地歌のコンサート」を開かせて頂きました。

 コロナの前になかにし楽器さんで2度開催させて頂いてましたが、今回は会場を玉水記念館の中ホールに移しての開催でした。 明治に入り洋楽器が入り始めその中で、地歌筝曲はヴァイオリンとの合奏が始まりました。 皆様ご存知の通り都山流の流祖中尾都山先生が、明治時代にこの地歌筝曲と合奏出来る楽譜を40曲以上作曲されました。
 私もご縁があり、とても興味を持ち、また三絃の音程の関係で昔の野川三味線を使い、昔の三味線の音色や音色を再現出来ればと思って取り組んでおります。

 今回ヴァイオリンの増田さんの音色が胡弓の音色にとても似ている気がしました。この企画はしっかり続けてゆきたいと考えておりますので、皆様また是非是非御来場宜しくお願い致します。


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