ようこそ〜ひじりの音〜 へ

〜思いのむくまま日々つれづれ〜 No.504〜520

No.520 梅雨明け・大暑 そしていよいよです。(H26年7月24日)

🎵 梅雨とは言え、昔のような降り続く雨の少なく湿度も低めで、過ごしやすい6月から7月前半でしたが、台風とともに大雨もあり、3連休が終わり、あっという間の梅雨明けとなりました。
 私はと申しますと、7月6日 夢遊児歌の後、組歌の「雲井の曲」の暗記に、とにかく持てる時間全てを注いでおりました。普段の素地が無いことは情けないとつくづく感じましたが、精一杯がんばりました。今年は八橋検校生誕400年ということで、その節目としての8月1日22時放送の NHK Eテレ「にっぽんの芸能」の中で演奏させて頂けるという身に余る機会を頂きました。三味線組歌と同様、箏の組歌もなかなか演奏会で弾かれることも少ないです。テレビで一般の方にもお聴き頂けるのかと思いますと喜び以上に責任を感じた半月でした。精一杯の演奏でしたのでまたお聴き頂ければ幸いです。

 🎵 にっぽんの芸能「近世箏曲の祖 八橋検校 箏曲」
   8月1日(金)22:00〜23:00 NHK Eテレ
   「雲井の曲」(菊聖演奏)、「菜蕗」、「六段の調べ」🎵

 世の中、子供達も夏休み、朝夕電車では真っ黒に日焼けしたクラブ活動の学生さんを目にする度、もう40年前になりますね、中高のテニス部で練習に1日中夢中になっていた事をなつかしく思い出します。とにかく無心で全力で打ち込む素晴らしさを、この2週間の追い詰められた暗記で久々に感じました。
 さあ、若い人に負けない様、がんばらねばデス!!

No.519 もう7月ですね(H26年7月5日)

🎵 3日の木曜日、生駒は午前中は久々に梅雨らしいしっとりとした雨、しかし午後はかなりの雨足で・・、やはり今年の梅雨はなんか変ですね。お稽古をしていても午後は窓を開けていると半袖では寒い位で、慌てて着替えました。そうです。今年も早7月。半分が終わり折り返しですね。夏もまだなのに何か気持ちの上ではあっという間に今年も終わってしまいそうな気もします。
 さて、今週末の6日は第26回の夢遊児歌です。平成と共に歩んで参りましたが、「もうこんなに過ぎたのか」というのが正直な気持ちです。でも振り返れば、特に10回目まではよく合奏しました。何より楽しかったです!! 呼吸というか合奏を重ねる度に三人の音楽が出来上がっていくような実感がありました。今回三人での演奏は「萩の露」「八重衣」です。
 今の私達なりの音を是非お聴き頂きたいと思います。
 ところで、今年は八橋検校の生誕400年なんですね。今ある箏の基礎を気付かれたのですが、そのころの箏や三絃の音はどんなものだったのか、とふと思います。

No.518 錦帯橋 そして まさか・・。(H26年6月22日)

🎵 厳島神社での奉納の翌日、帰りの新幹線が15時前ということもあり、同行の中西さんと相談して、岩国の錦帯橋を見に行くことにしました。JR広島駅から在来線で約1時間で岩国駅に到着、時間の関係でタクシーで10分くらいでしたか、錦帯橋に向かいました。写真では見たことはありましたが、やはり自分の目で見ると大違いで、その美しさと迫力と言いますか、周囲の景色に溶け込んだ中での存在感には圧倒されました。川辺の桜並木を見てますと、是非とも次は桜の季節にと思いました。川の向こう側は、古い屋敷や新しい公園、そして神社などとても落ち着いた雰囲気で、紫陽花や菖蒲もまだ満開で、心和ませてもらいました。1時間半ほどのミニ観光の後広島駅に戻り、広島焼きを食べ、宮島名物の「あなご飯」を買い帰途につきました。
 そしてその2日後、金曜日に右上の歯ぐきが変だなと感じていたのが、土曜日の朝に鏡で見ると右ホホが晴れてアンパンマンみたいに・・。すぐに高校の同級生の歯科医さんに見てもらい薬をもらいましたが、日曜は目のあたりまで腫れ、ちょうどリハーサルの日で、皆さんに驚かれるやら、笑われるやら。結局疲れが重なり、体力・免疫力が落ちたときに歯ぐきの小さい傷から入ったばい菌のためだとか・・・。まあ年ということです。幸い火曜日には元に戻りましたが、やはり今後はいろいんな面で注意しなさいという神様からのメッセージだったと心に刻みました。

No.517 厳島神社奉納(H26年6月15日)

🎵 6月10日、楽しみにしておりました宮島 厳島神社での奉納でした。先ずは一番心配していたお天気、広島地方の予報は曇りでした。お昼過ぎに新大阪を出発、予定通り15時には宮島に到着しました。空は雲に覆われてはいましたが、少し明るめで何とか持ち堪えてくれるか・・と祈る気持ちでした。10年近く前でしたかここには一度訪れたことはありました。宮島口から神社までそれなりの距離があります。私共が奉納させていただく場所は鳥居を背に中央の高舞台で、神様に向かったところです。15時半すぎ、それまで引いていた潮が音を立て満ちてくる様、すごかったです。私の一番の心配は湿度。三絃のネジや棹、そして何より糸のコンディションが気になっていました。17時半よりお祓いを受けさせて頂き、少しずつ暗くなった18時半、先ずは高砂より始まりました。舞台に座った時、その荘厳かつ清らかな雰囲気に身も心も引き締まる思いでした。の演奏、尺八本曲、そして八島。最後までとにかく海からの涼しい風に助けて頂き、心地良い波の音に支えられ、無事に奉納を終わらせて頂きました。そしてこれはきっと私しか目にしていませんが、八島の前に舞台に上がり座った時、社殿奥の山の上にきれいな虹が1分ほど見えました・・。感動でした。コンサートとはまた全く違うこの奉納、私の人生の中でも大切な思い出のひとつとなりました。

No.516 いよいよ梅雨・・・そして「四君子」ってご存知ですか(H26年6月9日)

🎵 先週半ばに近畿も梅雨入りしました。その前は奈良は6日続けての真夏日で、1日は35度近くまで上がり本当に暑かったです。今年は久々のエルニーニョとか・・・、でもきっと暑いんでしょうね。徐々に身体を慣らさないといけないんですね。
 話しは変わりまして「四君子」という言葉をご存知ですか?私も知りませんでしたが、今秋ある会で「菊の初花」という曲を演奏します。これは菊原初子先生の傘寿のお祝いに、岩浪先生の作詞、菊堂澄子先生の作曲で作られました。今回その中で岩浪先生の手付けされた三絃譜があるとのことで頂き演奏いたします。昭和54年の作曲ですから、35年前の作曲で10分ほどの箏曲の小曲ですが、とてもきれいな曲です。そしてこの三絃譜の後ろに「四君子」という言葉が書き添えられていて、これは竹・梅・蘭・菊の4つの花の事でおめでたい花なんだそうです。曲の歌にはこの名が順に入っています。傘寿のお祝いにぴったりですよね。これまで何も知らずに弾いてきましたので、目からウロコでした。
 さていよいよ明日は厳島神社での奉納です。1週間程前から天気予報に一喜一憂でしたが、何とかお天気保つかと思います。満潮、そして沈みゆく夕日と、上がってくる満月、とにかく最高の情景の中での舞地「高砂」と「八島」、そして「融」の演奏と、とても楽しみです。いままでも外での演奏の機会はありましたが、海辺となると風に湿度・・・大変と思います。三絃や唄にはかなり厳しいと思いますが、高舞台より神様に向かい、精一杯の演奏をと思っております。

🎵 さてよろしかったら、お稽古場に咲き始めた梅雨時の花、紫陽花です。(6月9日撮影)



No.515 今回は快晴(H26年5月29日)

🎵 25日(土)は、ならまち くるま座で、田辺頌山さんとのライブでした。このライブも今回で20回目を迎えさせて頂きましたが、くるま座のメンバーの方との出会いから邦楽のコンサートというお話しを頂き最初に頭に浮かんだのが田辺さんでした。岡山や大阪でのお稽古やこちらでのコンサートの時をうまく都合つけて下さり、いつも素晴らしい竹の音色を聞かせて下さってます。ところがひとつだけ困ったことに、このライブに限りよく雨が降るんです。多分7割位の確立で。お互い晴れ男を自負していますが面白いですね。ちなみに藤原道山さんとの10回は全て晴れなんです。でも今回は"快晴"、ゆっくりと音やならまちをお楽しみ頂けたと思います。次回は9月21日を予定しております。
 そして27日は私の○○回目の誕生日でした。この歳になると特別な気持ちもないのですが、最近は肩痛を起こしたりしましたから、やはり健康の大切さを感じます。10年や20年前と同じようには当然いかないですし、今月は3週間続き週末がコンサートでしたから何度もしている曲でも暗記は油断出来ませんね。コンディションをしっかり整える大切さを、改めて感じています。
 そんな中、誕生日という事で久しぶりに献血をしました。以前はちょくちょくしてましたが、ここしばらく空いてました。JR大阪駅前でしたが、採血担当の看護士の方も、最近採血に来て下さる方がめっきり減り、朝から私で(夕方でしたが)まだ33人目だ、と話されていました。頭では採血に協力した方が・・と分かっていても、1回目の一歩がなかなか踏み出せないんですよね・・・。
 さていよいよ6月、次は厳島神社です。

No.514 ライブ ♪(H26年5月16日)

🎵 邦楽のコンサートでライブという言葉を使い始めたのはいつ頃からなのでしょうか・・。少なくとも関西では平成に入ってもあまり耳にしなかった気がします。話しは変わりますが、演奏会で奏者自身がマイクを持ち、解説したりコメントしたりするのは、私が星田先生・菊武先生とさせて頂いてます ”古典の会 夢遊児歌” が関西では一番早かったのではないでしょうか。平成元年12月14日の第1回、今でも覚えていますが私共の思いは、幕で隔たっている私共とお越し下さっているお客様の距離を少しでも小さくしたいという思いのみでした。そしてライブ、小さなスペースで気楽に邦楽を楽しんで頂くこと、そして演奏者の思いや何気ないお話しを親しんで頂き、音楽以外でもお楽しみ頂ければと思っています。夢遊児歌は今年で26回目、菊重さんとの ”浪花ともあれ地歌ライブ” も10年間で45公演させて頂きました。
 そして今週末はなかにしで、福井先生との サロン 、これはとにかく先生のお話が楽しいです。演奏者の私もつい話しの時は聴衆のひとりです(笑)。これは平成17年4月が第1回でした。今年も後半2回ありますので、是非とも足をお運び下さいませ。
 そして来週24日(土)はくるま座にて田辺頌山さんとのライブです。こちらもくるま座の方々から和の音の発信というお話しを頂き、田辺さんが快諾して下さり、年に2回いよいよ今年で20回目を迎えさせて頂きます。今回は「名取川」「秋風辞」、田辺さんのお弟子さんによる「対動」、そして「残月」と盛りだくさんです。ゆったりと春から書家に向かう奈良でお楽しみ頂ければと思います。
 そしてそして、こうしていろんなライブを続けさせていただけるのも全てはお越し下さる お客様のおかげと感謝しております。たくさんの出会いやご縁を頂きましたし、特にライブではそれを感じます。たくさんの方に支えて頂き続けることの出来るこれらのライブを今後も大切に大切にしてまいります。

No.513 5月なかば(H26年5月15日)

🎵 GWも終わり、新入生・新社会人の方々もひと山超え、新しい環境にも慣れ始められた頃でしょうか。私は先週土曜日は滋賀県の草津市アミカホールでありました尺八の先生のリサイタルでした。この日私は、「松竹梅」「秋風辞」「黒髪」を演奏させて頂きました。ふと思うに私は人前であまり演奏したくない曲はと問われると「六段・黒髪・春の海」と必ず答えます。皆さんが良くご存知だし、やはりひとつの音や手順から全て見えてしまう気がします。そう答えられる演奏家の方も多いと思います。その1曲、「黒髪」はこの日一丁一管でした。リハでは考えすぎてツボが外れたり、節がうまく続かなかったり、あげくの果てには手を間違えたり・・・。緊張の中の本番終曲ではとにかく自然にを心に何とか弾き終えることが出来ました。終演後は共演の方々や尺八の先生のグループの先生や知人の方々ととっても楽しい打ち上げのひと時を過ごさせて頂きました。
 そしてこの日のもう1曲の「秋風辞」はご存知の通り、恩師菊原初子先生のお父様、菊原琴治先生作曲のとても素敵な曲です!!この私ども一門にとって大切な曲を舞台で演奏する機会を頂く時に思うこと、特に初子先生がお亡くなりになった後にはすごい責任感の様な物を感じます。古典の様にあちこちどなたでも弾かれる事はないですから、我々がその機会を頂いた時にはしっかり演奏し「良い曲だった〜」と感じて頂く使命すらあると思い始めました。他の古典の様に何百年も引き継がれて欲しい、そのためには今私達が良い演奏をするのが大切だと痛感しております。まだまだ「春琴抄」や「摘草」「銀世界」など他にもたくさんの曲があります。他の曲ももちろんですが、それ以上に責任が重いと思い、これからも舞台に立ちたいです。今年は5月24日、7月6日には演奏会で、そして8月には都山流尺八楽会様の講習会でも、この曲を弾かせて頂けるんです。
がんばります!!

🎵 さて、よろしかったらまだまだ続いているお稽古場の花々です。(5月14日撮影)



No.512 宮島 厳島神社 奉納(H26年5月3日)

🎵 先日、ならまちでのライブの折に少しお話ししましたが、いつもお世話になってます東京の地歌舞の 花崎 杜季女 先生 からのお話で、厳島神社での先生の奉納の舞に地方として参加させて頂けることになりました。また幸せな事に、よろしかったら演奏の奉納も、とお声がけ頂けました。
 日時 6月10日(火) 日没の頃より
 厳島神社の高舞台にて
   舞  ・高砂
      ・八島
   演奏 ・融 (一部抜粋の予定)

 当日は尺八の 石川 利光 氏 もご参加で、ご奉納されると思います。また、融の箏はいつもこちらでお世話になっております 山本 春能 先生にお願いしました。
 この日は月は満月で、潮も満潮で・・・、あとは当日のお天気を心配していますが、私は「晴れ男」。きっと心を込めた演奏をさせて頂けると思っております。
 尚、当日18時に 厳島神社様 は終わり、その後私達が入らせて頂き行事です。世界遺産・・・このような素晴らしい所で演奏させて頂けますこと、心はどきどき、そして感謝です。

No.511 はや5月ですね。(H26年5月2日)

🎵 5月2日、澄み切った青空が広がり、日影はそよ風があり、本当に気持ち良いお天気です。先週は東京のお稽古でしたが、東京は花が早いですね。お稽古させて頂いております練馬区のお宅の近くのテニスコートでは、つつじや藤の花がもう満開の様でした。早くも今年の3分の1が過ぎましたね。季節もよくなり、いろんなコンサートもあちこちで行われてますが、やはり元気が欲しいですね。そして思うのは、いろんな方との出会いやつながりを大切にして、私ならば地歌を聴いて頂ける機会を増やしたいと思っています。2日ほど前に、あるお話しが決まりました。9月に神戸で「今小町」というお酒を造っておられる酒蔵の方との企画で地歌の「今小町」をお聴き頂き、お酒を楽しんで頂こうという催しなんです。また詳細が決まればご報告いたします。
 そして先日、私の門人の息子さんが大阪の地下鉄四つ橋駅近くで串揚げと釜飯のダイニングを開かれたと聞き、揚げ物大好きな私は早速行って来ました。お店の名前は、「KUSHIAGE DINING 104」。104はジューシと読むそうです。コース・一品どちらもあり、先付・野菜・1品・デザートそして串10本のコースで、2,200円ととてもリーズナブルです。お店はBARの感じでとてもおしゃれなお店で、ワインや日本酒、焼酎、そしてカクテルなどの種類もたくさんあり、何より音楽を目指していたマスターのこだわりは音響だそうです。若くしてかっこ良いマスターです。みなさんお近くに行かれた折は是非お立ち寄りください。お店の詳細はリンクの中にあります!! よろしくお願いします。

No.510 春 どまん中(H26年4月24日)

🎵 桜前線はもう東北を昇りきったのでしょうか・・・。こちらも種類によってはまだきれいに咲いている姿も見かけます。そして早くも藤の花が咲き始め(確か以前はGWの花と思ってました)、そして私の大好きな花 ハナミズキもきれいな花を咲かせてます。また生駒山に目をやると新緑で山はモコモコ。以前十和田湖・奥入瀬に行ったとき、地元の方が「もちろん紅葉の頃もきれいですが、私は新緑の頃の方が好きです。」とおっしゃっていたのを思い出しました。
 さて、今月は何と言っても、消費税の増税!
大きい所での実感はまだ無い(大きい買い物が無いし)のですが、身近に実感した中で自分で笑ったいくつかを紹介します。
一つ目は、4月1日、疲れて灘から近鉄特急で帰ろうとしていたときのこと、券売機で切符を買おうとボタン作業して、最後にいつも通り500円入れたのです。でも発券ボタンがつきません。2回やってもダメ・・。こりゃ機械が壊れていると窓口へ行くと「510円です」の声。そうです、10円上がっていました。 二つ目は、4月に入っていつものスーパーに缶チューハイを買いに行ったときのこと、以前は105円だったのが、値札に「生活応援セール 100円」の文字が〜。こりゃすごいと喜び、たくさん買い込んでレジに行くと、なんと外税で結局108円・・・。アリャま〜でした。これからもいろいろあって、そしていつか慣れてしまうんでしょうね。
 先日、日曜日は広島で、舞のお仕事、「鉄輪」をさせて頂きました。舞台も能舞台のしつらえで、素敵な雰囲気でして、演奏しながら鉄輪という曲がとっても素晴らしい曲だなと改めて思いました。そしてそんな良い地歌がたくさんありますから、まずは自分が精進せねばと思いました。
 本当に気持ちよい季節となりましたね。暖かくなり、薄着になり、いよいよ私もまた恒例のダイエットの季節が近づいてきました(笑)。

No.509 ならまち くるま座 スペシャルライブ(H26年4月14日)

🎵 先週始めより近畿でも開花した桜は、駆け足で満開になりました。6日のライブを控え、この週は天気予報と花便りとのにらめっこでした。土曜日、桜はなんとか大丈夫そう。お越しの皆様にも液からの道中、奈良の桜を楽しんで頂けるとほっとしておりましたが、午後リハーサルを始めた頃から雲行きが怪しくなりました。食事をすませお店を出るとなんと雨が・・・、実はくるま座のライブでは今年で10回目でしたが、1度も雨に降られたことがありません。
道山さんも私も "晴れ男"とお互いに話してましたが、いよいよ記録ストップかと心配しながら眠りにつきました。
 朝、どんよりとした雲から時おり雨が・・・。私がくるま座に向かう時もカサをさしておりました。今回も2人で相談の上、あまり会に出ない曲、そして季節感を考え、「磯の春」「嵯峨の春」「新高砂」「桜尽くし」を選曲しました。新高砂は菊原琴治先生手付けの三絃があり、これが意外に難敵でしたし、桜尽くしは大好きな曲です。今回も2公演とも即日完売で、たくさんのお客様にお越し頂き、会場はいっぱいでした。外は少し肌寒い中、お客様の熱気で中は暑い位・・・、私にとっても今回の曲はお稽古でもあまり使わない事もあり心配でしたが、道山さんの音に助けて頂き、楽しく演奏させて頂きました。夜は出演者・スタッフ・くるま座のメンバーの皆様と楽しい打ち上げ・・・、今年も楽しい1日が終わりました。心配したお天気でしたが、リハーサル終わる頃には雨も上がり何と1部の開演の頃には薄日も射してきました。我ながら凄いです。これで10年連続晴れ~レジェンド迄は早いですがヤンキース田中投手の記録を目指したいですね!!
 10年目とは自分でもびっくりですが、このコンサートは毎年来て下さる方がたくさんおられ、感謝の気持ちで一杯です。皆様には窮屈な思いをさせ申し訳ないのですが、やはり地歌は小さいな空間がベストと思いますので、お許し下さいませ。
 さて来年は何の曲をお聴き頂けるかな・・・。

No.508 わが町も新しく、そして私も(H26年4月5日)

🎵 4月3日、快晴の中、昨日から奈良公園の桜も満開となりました。今年は開花から一気に満開になり、本当にびっくりです。
 大阪の阿倍野では3月初めに、 "あべのハルカス"という高層ビルがグランドオープンしました。もちろん私は電車の中からはるかに眺めているだけなのですが・・・。
 そして私の住む生駒でも、4月20日に2期目の駅前再開発が終わり、「ベルタウン生駒」なるものが、オープンいたします。十数年前に1期目の開発として百貨店とビル・マンションが建ち、2年ほど前から2期目の開発の着工が始っていました。商業ビル1棟(スーパー、飲食店、クリニック、図書館が入る5階建て)と13階のマンション2棟が建ち、歩行デッキ部分も広がり、うちの近くまで陸橋部分も伸びてきました。一気に135世帯の方も増えますが、車も多くなるでしょうね。子供の頃に田んぼでザリガニやツクシを採った頃が夢のようです。
 そして、私ですが携帯はもちろんガラケーですが、タブレットを買いました。先日東京の舞の会の折、楽屋をご一緒させて頂いた笛の先生がお持ちで、その方はマイクロSDカードに200曲以上の音を入れておられるとか・・・。パソコンだめの私でもSDカードに録音できるコンポを買えば、たくさんあるMDの音源をいれることができる!と衝動買いでした。まずはお世話になっている ”なかにし” さんにいろいろセットしてもらい、触れ始めています。すごいです〜!! まだ時間も少なく全く使えていないのですが、移動の時の楽しみができました。数ヶ月後に無用の長物になってないことを祈りつつですが・・・。
 今月は卯月、そして花残月(はなのこりづき)とも言うらしいですね。お稽古場の玄関には梅が終わった後、牡丹と水仙がきれいに咲いています。
 さあ、6日はならまちのライブ・・・、少し寒そうですが、楽しもうと思ってます。

🎵 お稽古場の花、追加写真です。(4月10日撮影)

No.507 春の足音が(H26年3月27日)

🎵 このコーナーでも何度かご紹介させて頂きましたが、お稽古場玄関のしだれ梅が今年も咲きました。寒さのせいか少し遅く、でも今が満開です。はずかしながら・・・自宅からお稽古場は裏口からまわるため、この梅を見ることも昔はほとんどありませんでした。10年ほど前からお弟子さんが「本当にキレイです。」と行って下さり、春の楽しみのひとつになりました。数年前から花の数が減ってきてますが、香りも良いし春を感じさせてもらってます。その他も秋まで順次いろんな花が目を楽しませてくれる様に木が植えられており、今からすごいなと改めて思っています。(でも去年の夏は雑草抜きがホントに大変でした。もちろん私がやってます。)
 さて、甲子園の高校野球も始まり、今週中には大坂や奈良でも桜が開花するかもしれません。寒さが和らぐにつれ、右肩の痛みも少しずつ良くなってきました。今週末は岐阜に参りますが、いよいよ4月6日はならまちのライブです。桜が満開かと楽しみですし、今回は「嵯峨の春」「磯の春」「桜づくし」と季節感もバッチリです。
また進学や就職と新しい人生のスタートを切られる方もたくさんおられるでしょうね。夢や希望は年齢がいくつになっても、生きていく上のがんばれる力ですよね。
 花を楽しみ元気にがんばりましょう!!

No.506 みちのく未来基金(H26年3月24日)

🎵 去年の第3回チャリティーコンサートのご報告(No.495)でも公益財団法人 みちのく未来基金さまの名前をお知らせいたしましたが、コンサートで集まりました皆様の善意を、被災された方のより身近な所にお届けできたら、と調べてみつけたところが、この「みちのく未来基金」でした。
 こちらは、カゴメ・カルビー・ロート製薬の民間3社が協同で立ち上げられた基金です。これから真に東北の未来を支える子供達、中でも震災で親を亡くされた子供達を支えるという趣旨にて、高校を卒業する学生さんの進学支援をされています。2年前初めてお電話させて頂いたとき、とても丁寧にお話しくださったK氏のひとつひとつのお言葉が、私の胸をとらえました。十数名のスタッフで特に沿岸部の学校を訪問され、進学をあきらめようとしている子供達を中長期的にサポートされています。 震災当時0歳だった子供達が卒業するその日まで、25年間継続されるそうです。もう "目からうろこ!"でした。1期生が94名、そして今春27名の若者が社会に羽ばたくそうです。K氏がおっしゃるにはその皆さんが口にされるのが、「人のためになる仕事がしたい。将来、故郷のためになる仕事がしたい」という言葉だそうです。真の復興の力は先ずは人ですね・・・私は微力すぎますが、こちらの活動に今後も少しでもご協力させて頂ければと思っています。

No.505 第4回「とどけ和の響き」東日本大震災支援 チャリティーコンサート(H26年3月15日)

🎵 3月9日(日)玉水記念館において第4回目となる "とどけ和の響き"を開催することが出来ました。今年は48名に増えた発起人を中心に、私を含め5名の実行委員で細かな準備をさせていただきました。前年の宮城県に続き、今年は岩手県より "協和学院 水沢第一高校 箏曲部" の8名の生徒さんもご参加下さり、朝10時から19時の終演まで全36曲が精一杯の思いをこめ演奏されました。
 この会の主旨は、出演者の参加費と入場料は全額、高校生さんの招待費用と寄付金とし、コンサートの費用は発起人でまかなうという点です。少しずつご参加下さる方も増え、今年はのべ214名になりました。
 9日大坂はおだやかな晴れ、10時という早い開演にもかかわらず客席には数十名のお客様がお越し下さり、お昼前には満席イスを補充しつつ進みました。16時すぎまでは立ち見の方もあるという感じで、たくさんのお客様が起こしくださり、本当に嬉しかったです。私も最後の方では久々に「海鳥の詩」という現代邦楽曲を弾かせていただき、直前の「根曳きの松」のから幕間3分で着物から洋服への早変わりでした。
 11日にはTVや新聞でいまだに進まぬ復興への様子を目にし、本当にささやかですがこの活動を続けていかねばと痛感しました。何事もなかったように三絃を引き続けることが出来ている日常への感謝の気持ちを忘れてはいけないですよね。理由は違えども私も2年前に1年の間に両親をなくしました。未だたくさんの皆様が大切な家族や故郷との別れを耐えておられる事、心に刻まねばと思っています。
 最後に、チャリティーでの寄付は昨年より "みちのく未来基金" 様に送らせていただいています。すばらしい趣旨のもと設立された団体です。次回のこのコーナーではこの事をご報告させていただきます。

No.504 今年のわたし(H26年3月14日)

🎵 「月日ばかりは めぐり来て」  残月の歌詞ですが、
昨年11月に父の1周忌、そして今年の1月には母の3回忌を済ませました。また昨年11月には義父も他界と自分の周囲の変化により、自分自身もいろんろな責任や環境の変化がありました。
 今年2月はめずらしく2度も生駒に積雪があったり、冷たい日も多く氷がよく張ったりしていました。奈良や大阪からのお弟子さん達も口を揃えて「生駒は寒いです」と言いますが、本当に寒かったです。しかしお水取りも終わりに近づき、お稽古場のしだれ梅もぽつぽつとかわいい花をつけ始めました。昨秋以来、右肩に痛みが続き(50肩ですね)、リハビリも続けていますが、ぼちぼちマイペースながら動き始めました。今は恒例となりました4月6日の "ならまちくるま座での藤原道山さんとのライブ" に向け、お稽古がんばってます。

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