ようこそ〜ひじりの音〜 へ

〜思いのむくまま日々つれづれ〜 No.541〜560

No.560 「3年ぶりに・・・」(H27年8月25日)

🎵 今年も暑かった8月も残り1週間となりました。8月8日は立秋で23日が処暑と二十四節気も秋にむかっていますね。生駒も朝晩は涼しくて、過ごしやすくなりました。エライもんですね。列島を襲っている台風で、一気に秋に進むのでしょうか。
 さて、水曜日から3日間、チャリティーコンサートの実行委員で福島・宮城・岩手に行って参ります。2011年あの大震災と津波、そしてその後何かせめて出来る事をと、多くの先生がご賛同下さり、5月に第1回のチャリティーコンサート「とどけ和の響き」を開催できました。当初5回の目標でしたが、ご存知の通りまだまだその道のりは長そうですし、多くの発起人の方々からも継続にご賛成頂きました。そんな中、2012年に3回目以降、何とか東北から高校生の方をお招きしたいと思い、仙台の梅屋楽器店様のお力添えから、三曲協会の先生方のご理解ご協力を頂き、第3回には宮城県から、高校生さんをお招きでき、その後第4回には岩手県、今年第5回は日程が合わずに無理でしたが、来年第6回は福島県よりお招きすることが出来そうです。そんななか、やはり自分達の目でもう一度と6名で行くことにしましたが、今回は福島県の学校と過去に起こし頂いた宮城・岩手県の高校より「来られるなら是非お寄り下さい」とお声を頂き、学校を訪問させて頂く他、仙台では梅屋様ともお目にかかります。また、前回廻りきれなかった被災地や NPO 語り部ツアーにも申込ました。関西からは遠くなかなか現地の情報も無い中、もう一度自分達の目でしっかり見て、今後のコンサートの力としたいと思います。
 阪神淡路の大震災から20年、その後も台風や地震、そして火山の噴火と災害は後を絶ちません。無事に毎日を過ごさせて頂けることに改めて感謝して、せめて出来るささやかな事に目をむけて参らねばと思っています。

No.559 辛いお別れ(H27年8月20日)

🎵 冷夏かもと言われた今夏でしたが、7月末から予想外の猛暑となりました。エアコンの無い私の寝室も寝る時点で33度くらい・・、扇風機のフル稼働でしたが不思議なもので今年は5日を過ぎると慣れたのか、そんなにバテもせずに元気に過ごしています。お盆の頃から時々雨も降り、夜は快適になってきました。
 さて、10月末にリサイタルをさせて頂く中、「融」も勉強させて頂きます。正直最初はあまり入り込めなかったこの曲でしたが、一気にイメージが湧き、好きになった原因のひとつは、「融神社」様との出会いでした。この "さておき" にもご紹介させて頂いてますが、平成16年にお弟子さんが偶然ある冊子でその存在を知り教えて下さり、すぐに行ってみました。豊かな自然の中にひっそりたたずむ神社、その鳥居までの参道の空気は神聖さで満ちあふれていました。その後宮司様とのご縁を頂き、何度も奉納させて頂き、数年前には藤原道山さんもご一緒に「融」を奉納させて頂きました。
 そんな中、数年前宮司様が体調を崩されたと伺い心配してましたが回復され、去年は大津の会にもお越し下さっていました。とても素敵な書をお書きになられ、暖かいお人柄で、たくさんのお弟子さんもお世話になりました。宮司様の色紙を今回のプログラムに載せたく思い、お弟子さんに話したら、また体調悪く入院されていると聞き、先月末にお見舞いに行きました。元々細い方が痩せられて・・。しっかりと手を握って下さいました。何とかリサイタルにご招待したいと願い回復を祈っておりましたが、今月16日に旅立たれました。最後にお目にかかれて良かったですが、本当に残念で淋しいです。又、あの神社で演奏をお聴かせしたかったですし、10月もきっと会場のどこかで聞いて下さっていると思います。
 本当にありがとうございました・・・ 合掌。

No.558 田舎のお墓参り(H27年8月9日)

🎵 7月末に祖父母のお墓があります三重県の田舎(写真左)に行って参りました。いつも松阪駅からレンタカーで約40分。子供の頃は、多気郡勢和村大字朝柄というすごい住所でした。その名の通り、山と田んぼの中にある墓地、汗まみれになりお掃除して、手を合わせると何かほっとした気持ちになります。祖父は小学校を出て大阪に奉公に出て仕事を起こしたすごい人だったんです。
 その後、去年から下の息子と伊勢神宮にお参りにをしております。そして、今年は駅から内宮に向かう時に乗ったタクシーの運転手さんに目からウロコの素晴らしい事を教えていただきました。先ずは神宮の入口であります手洗い場、そのひしゃくの使い方ですが、右手で水を汲んで、1番手間に傾け、ひしゃくの柄に水をかけ、清めるそうです。その後は皆様ご存知の通り、左手・右手の順で清め、左手に取った水で口を清めます。そして最後に残った水をもう一度柄にかけ、次の人の為に清めるそうなんです。そして肝心なのはハンカチ等で柄は拭かず自然に乾かす、これはせっかく清めたものをハンカチで汚さないためらしいです。(大納得!)
 そして伊勢神宮に行くと、必ず参ってほしいのが、「ご正宮(外宮および内宮)」、それと「荒祭宮」「風日祈宮」だそうです。“ ご正宮ではお願いごとは一切せずに、感謝の気持ちをお伝えし ” 、次の “ 第一の別宮(外宮なら多賀宮、内宮なら荒祭宮)でお願い事をする ” そうです。全く知りませんでした。そして、「風月祈宮」は字の通り、風の神様、つまり運気を頂く所だそうです。橋を渡りお宮様に参りますが、そこで風を頂くのが良いそうです(写真中)。橋を渡ると「風日祈宮」(写真右)です。
 何度も伊勢神宮に参ってましたが、何も知らずの間違えだらけでしたし、一生知らなかったかもしれません。運転手さんに感謝ですし、あと「荒祭宮」に降りていく階段に絶対踏んではいけない石があると、それも教えて下さいました。何か本当に清々しい気持ちになり、帰途につきました。

No.557 「女子会」ならぬ「おじさん会」(H27年7月27日)

🎵 先日は久しぶりに高校の同級生と4人で食事に行って来ました。
 メンバーは先ずお世話になっている主治医、歯医者の O 君、耳鼻科の T 君、そしてよくコンサートにも来てくれる I 君でした。早い者で高校卒業後、40年なんですね。母校 大阪星光学院は在学時は普通の高校でしたが、その後、後輩達の力で今や大阪でも最難関と言われる程の進学校です。中学・高校と6年間お世話になりましたが、楽しい思い出がたくさんありますし、友人にも恵まれました。
 還暦も間近なこのトシになりますと、話はやはり体調の事とか子供の事とかになりますが、T 君は今でも月に1回バスケットをしていて、後の二人はゴルフ・・、私も何か運動せねばとも思いましたが、なかなか実行の道は長そうです。I 君には「高山くん(私の本名)、髪の毛がんばってるよな〜、30才くらいにはもう全滅かと思ってた。」と感心されました。
 私のクラスはお勤めの職業は意外に少ないのですが、勤めているともう定年近いんですよね。大学出た頃の同窓会で社会人になった友人達と飲んでて自分は全く先の見えない事をしていましたから、うらやましく思った事もありました。月日が流れ自分ではこれからの10年が自分にとっても勝負のトシであり、精一杯、古典を大切にしたいろんな活動をせねばと改めて思います。
 別れ際に結局4人で9月にゴルフに行く流れになってしまいました。え〜、クラブどこにあったかな・・・、もう4年ほど前に1回したきりなんですよね。今はカートだし大丈夫!と言う友人の言葉を信じて、まあ珍プレー、続出の1日になると思います。

No.556 写真撮りました(H27年7月18日)

🎵 空梅雨気味で涼しくさえ感じた6月でしたが、7月に入り急な猛暑、そして昨日からは台風とめまぐるしい天候の変化にびっくりです。水曜日でしたか、玄関先の陽のあたる所においた温度計は午後3時ごろにはなんと48度になってました。
 さて、今年10月、4年ぶりにリサイタルを計画しております。
そしてその時を含めチラシ等に使う写真ですが、お弟子さんからも以前より「若すぎ」と厳しい指摘がありました。確かに・・・、10年以上前に撮ったものを使ってましたし、演奏会での者は横からだったり、目を閉じていたりで・・・、今回先のことも考え思い切って撮ろうと決心しました。
 そしてふと思い立ったのが、5年以上前ですが、東京でのライブの時にお姉様がされているとのことで聴きに来て下さっていたA氏というプロのカメラマンの方でした。とても気さくな方で「何かあればいつでも声かけて下さい」とお名刺も頂いてましたので、思い切ってお電話いたしましたら快くお引き受け下さいました。
 こんな機会は初めてでした。ライティングをとても微妙なところまで調整してセッティングに1時間近く、楽器や着物も替え2時間半の撮影でしたが、プロの方のこだわりや視点のすごさをひしひしと感じました。まあなんせ、被写体は私でたいしたこと無く申し訳ない気持ちでしたが、表情や角度までまさに芸能人気分でした。もちろんシワ等もそれなりに修正してくださるらしく出来上がりがとても楽しみです。
 まずは初回、リサイタルのちらしでご覧下さいませ。

No.555 ふと出た電話、ささやかな人助けとびっくりの結末(H27年7月1日)

🎵 確か4月の終わり頃でしたか、お稽古場で用時をしていたとき、固定電話が鳴りました。最近お弟子さんやお仕事の連絡はほとんどが携帯ですし、固定電話はセールスがほとんどで知らない番号は出ないのですが、ふとディスプレイを見ると「表示圏外」・・非通知はありましたが、これは初めてで何気なく取りました。そうすると若い男性の声で「生田流 お琴教室さんですか。実はお琴の先生をさがしています。」とのこと、お稽古のお申込かと思いきや話は全く違いました。そして何と電話は地球の反対側のブラジルからでした。その方は今ブラジルを旅行中で知人のお宅に居り、そのブラジル人おご夫妻が以前日本に旅行し、奈良に向かう途中でヒッチハイクをし、のせてくださった男性が偶然にも少し言葉が話せ、お宅にご招待されたそうです。そしてその奥様が琴の先生で、ブラジルの方の奥様がバイオリンをされる方で、二人で春の海を合奏されたそうです。唯その折りに、お名前や住所を聞き忘れてしまい何とかお礼を言いたいのでその方を探してほしいと、、。そして手がかりはその時一緒に撮った1枚の写真だけでした。パソコンから送ると言われましたが、なんせ私はパソコンも無く全てアナログ。ふと思いついたのが音源を入れておこうと買って、使っていなかったタブレットでした。苦闘しアドレスを見つけ伝えるとすごい〜、すぐに写真がブラジルから届いたんです。私にすれば大感激でしたが、早速考えて先ず奈良の楽器屋さんでNさんに連絡、写真を転送しましたがご存知なく大阪のUさんにも送り聞きましたが分からないということで、先ずは行き詰まってしまいました。お二人には継続して楽器屋さんに聞いて頂くようにお願いし、私も演奏会や会合などでいろんな方に伺いましたが、「いや、、知らない。」「何か見たことある気がするんだけど、、」の連続で、日が過ぎていきました。一月半あまり過ぎてもう無理なのかと思っていた6月14日、大文連の会の時にUさんが、加古川の方の楽器屋さんが見たことあるという情報を下さいました。そのまま是非調べて欲しいとお願いしましたが連絡はなかなか来ませんでした。そして6月28日、Uさんから「判りました。」の電話が入ったんです。大坂のT楽器店の方がご存知でご本人に確認くださり、私からお電話しても良いと了承取って下さった上で、住所や電話番号を教えて頂きました。先方も詳しい話はごぞんじ無く、私が最初の電話からのいきさつをお話ししましたら、確かに覚えておられ、快くブラジルに知らせるのも許してくださいました。やった〜。何かバンザイをしてしまいそうになりました。
 そしてその次にまた何というびっくりというか、サプライズが・・。その方が、私も昔1度お目にかかっていると話されました。え・・・、そうなんです。十数年前、そのお宅に来られてた東京の演奏家の方を私がそのお宅までお迎えに伺ったそうなんです。頭の中をその時のことがすぐにフラッシュバックしました。私のお稽古場にかかったブラジルからの電話、先ず取らないのに出て、そして楽器屋さんのお力でたどり着き、その方となんと以前お目にかかっていた、ドラマみたいな話ですね。電話をかけて来られた方をお知らせしましたら、本当に感激してくださり、さっそくブラジルに知らせるとのことでした。心が和んだひとつの出来事でした。

No.554 自分がなり、いろいろ見えました(H27年6月27日)

🎵 梅雨入り宣言の後3週間ほど過ぎましたが、生駒では降らないということでも内のですが、昔のように毎日どんよりじめじめという感じにはほど遠いですね。
 さて、4月の末に左ヒザを痛め、幸いいつもの治療で一旦はよくなりましたが、5月の後半の会の後にまたぶり返させてしまいました。元々は4年ほど前に明石での会の後、みるみる痛くなり生駒に帰り着いた頃には全く左ヒザが曲がらなくなり翌日に水を抜いて頂いたのがはじまりでした。2年ほど前50肩も経験しましたが、これは1週間ほどで治り、その後できる限り週1回の電気でのリハビリに通ってました。今回の痛みも正座はもちろん無理ですが階段の上り下りが特に下りが痛く大変でした。西宮や芦屋に行くにも駅では、先ずエレベーターかエスカレーターを探さねばなりません。もちろん以前に比べ、はるかに設備は良くなりましたが、昇りはあっても、下りのエスカレーターが少ないのに驚きました。結構遠くまで歩かないとない駅も多かったですし、自分がそうなって初めて気付くこともたくさんありました。駅などでも杖をもたれている方が以外に多かったのにもびっくりで、、。今まで自分が何も見てなかったんだと反省しました。地歌はやはり舞台は正座でないとと思いますし、今回完治後はいろんな方に話を聞いてヒザの筋トレや何かで強化せねばと痛感してます。
 あ、、気持ちは別としても身体は正直なんですよね。いよいよ自分もその年齢に入って来たんだと思い知らされました。

No.553 国東半島・由布の旅(H27年6月12日)

🎵 6月1日から数年前に一度伺った大分県杵築のK様宅に寄せていただきました。前回はゴルフもしましたが、今回は地元国東半島のお寺や名所を歩き、翌日は湯布院へというスケジュールでした。実は一度良くなりかけた左ヒザを24日の会の後またぶり返させて、前日の東京のお稽古も正座が全く無理で中止させて頂いた後でして、階段も少し怖くてK様もいろいろ気を遣って下さり、行く場所も軽めになりました。快晴の中、大分空港着、車で国東半島巡りでしたが先ず残念だったのは、美味しいと聞いていたタチウオ重のお店がお休みでした。でもやはりトリ天、美味しいトリ天ざるそばをごちそうになりました。自然がたくさんで石の仏様や両子寺(ふたごじ)の心洗われる参道などあっという間の時間でした。この日の夜は今年からお稽古に来て下さってますI様が杵築のとなりの日出町の方でとっておきのごちそう「城下カレイ」をたっぷり食べさせていただきました。次の日は由布、途中に由布川峡谷にもご案内いただきました。ここがまたすごくて・・、足が大丈夫ならもっともっと歩いて散策したいと思いましたが、断念、湯布院に向かいました。ちょうどこの辺りから雨となり、夜のニュースで九州の梅雨入りを知りました。
 宇佐神宮や国東半島でも、まだまだ足のため行けなかった所がたくさんあり、また次の機会にと思いつつ、3日には奈良に戻りました。そしてこちらも梅雨に入り、今お稽古場の紫陽花がとってもきれいです。

No.552 とても立派でした。(H27年5月26日)

🎵 24日 日曜日 京都北山にありますコンサートホールで開催されました「都山流尺八楽創始120周年記念演奏会」に出演させて頂きました。私は前日舞台リハーサルの朝まで知らなかったのですが、なんと大ホールは2000名収用の大きな会場でした。リハーサルでいざ舞台に上がると、さすがにその大きさに圧倒されました。私は「尾上の松」を竹の先生と菊重精峰さんの箏で演奏させていただきましたが、あまりの大きさに歌は三味線の音は聞こえるだろうかと不安で、お弟子さんにリハを聞いてもらいました。さすがのホール、音響は抜群でリハはかなり力を入れて歌い、演奏しましたが、本番は普段通りで十分ということで、ひと安心でした。
 土曜日夜から日曜日にかけ、京都は雨の予報も出ていましたが気持ち良く晴れました。全国の支部から尺八奏者のみなさまが集まられ、また絃の先生も応援にかけつけられて、大盛会の演奏会でした。私は最後から2番目の出演でしたが、こんな大きな舞台で3人での演奏は記憶にもなく、初めてだったかもしれません。中歌の後の手事くらいから少し落ち着いて、しっかり演奏させて頂きました。
 終演後の祝賀会も300名に近いくらいの大きなパーティーでしたが、昔、菊原初子先生がお元気だった頃のいろんなお祝いの会をふと思い出し、懐かしかったです。それでなくても邦楽人口の減少やらで、厳しい現状ですが、この様なすばらしい会に出演させて頂け、自分もまた自分のできる中でしっかりと頑張っていかねば、と改めて心に強く感じた1日でした。

 写真は、リハーサル。客席半ばからみた舞台です。

No.551 五月半ば・・快適です。(H27年5月18日)

🎵 GWもあっという間に過ぎ、山の新緑が目を楽しませてくれます。9日にはなかにし楽器店さんで、年4回させて頂いてます "上方文化評論家 福井栄一 先生" とのサロンでした。
 お稽古場の庭は、 "つつじ" もさきはじめ、今が一年中で一番きれいな時かもしれませんね・・・。次の"紫陽花" も花の芽がだいぶ増えてきました。さて、4月29日のライブの後、痛かったヒザも先週末にはほぼ完治し、正座も出来るようになりほっとひと安心です。イスでの三絃はやはり何か違和感があり、構え方が悪いのか肩やひじがつかれます。(これもトシのせいでしょうか・・) 15日はフェニックスホールで、藤原道山 × SINSKE 「星月夜」〜尺八とマリンバによる世界最小オーケストラ〜 を聴かせていただきました。お二人のテクニックそして表現力に感動し、トークの楽しみも含め、あっという間の2時間でした。
 さて、話は変わりますが、今とにかく駅やどこでもキャリーバック(コロコロ)が多いですね。もちろん私も愛用していますが・・、先日富山に行く時、京都駅でホームに降りようとエスカレータに乗りました。しばらくすると上で「キャー」の声、振り返る間もなく、私の横をコロコロがころがり落ちて行きました。下にも一人おられましたが、幸い何も無く・・、でも三絃も持ってましたし、もしやと思うとぞっとしました。駅では若い方で耳にイヤホン、そして手にスマホでコロコロを引いている人をよく見かけます。でもある意味、これは目と耳を閉じ、歩いているに等しいですよね。周囲を見ず、急に止まったり方向転換・・何度もヒヤッとしました。私は持てる限り自分の体の横で引いています。とにかく自分で自分を守らないと、そして周囲の方に迷惑かけないようにと思っています。

 前回写真に載せた白い花ですが、コンボルブルス クネオルム という名前だと分かりました。クネオルムとはオリーブに似たという意味があるそうです。

No.550 立夏(H27年5月9日)

🎵 5月6日は二十四節気の立夏ですね。このGW中夏を感じさせる日射しでしたが、日陰はけっこうさわやかでした。桜が終わり今は新緑がきれいですね。
 1日は高知に行き、市内から30分くらいでしょうか、すごい山の中で山の幸をたくさんごちそうになりました。
 ところが、何と29日のならまちライブの日、朝目覚め、左膝に少し違和感を感じながらコンサートをしましたが、翌日は朝からかなりの痛み、階段も満足に上がれず、歩くのもゆっくりで精一杯・・・久しぶりにやってしまいました。忙しくて週1回のリハビリを3週ほど行けなかった罰ですね・・、何とか少しずつ痛みは少なくなっていますが、病院もお休みですし、正座はしばらく出来そうにありません。
 今、お稽古場は写真の白い花がとてもきれいです。お弟子さん名前を聞かれますが、分からなくて・・(笑)
ツツジもきれいで・・、その後は紫陽花ですね。あっという間にGWも終わり、
今月は24日の「尾上の松」に向け、しっかり準備せねばと表います。

No.549 もう大丈夫でしょうか・・・🌂(H27年4月22日)

🎵 やっと春の空が戻ってきました。
 20日夜のニュースを見ていると、関東地方の大雨と共に4月の大阪のお天気の話しをしていましたが、何と晴れたのは2日と16日だけ、日照時間は平年の3分の1ということでした。とにかく良く降りましたね・・、そして寒かったですね。
 母の代からのお弟子さん(奈良県大和郡山在住)が2日にお稽古に来た時、「1日に雨が降った月は雨が多いと言いますよ・・」と言っていて、へえ〜そんな話しもあるんですね、と笑ってましたが、正に大的中です。桜もかわいそうでした・・。今は野菜の成長や収穫量もかなり心配されていますね・・。去年から本当にいろんな異常気象がありすぎで恐ろしいです。前にお話しした二十四節季では20日は「穀雨」(こくう)で、穀物の成長を促す雨の日とありました。なたね梅雨という言葉もありますが、今月は勘弁して欲しいですね。早くも来週はGWの始まります。邦楽関係の方は意外にゆっくりされる方も多い気もします。
 さて、早々ですが、10月30日(土)に4年ぶりとなる第10回のリサイタルを西宮市プレラホールで開かせて頂きます。詳細は順次ご案内させて頂きます。皆様もお忙しい時期。どうぞお時間を空けて、ご来場頂けます様よろしくお願いいたします。

 お稽古場の庭では、鮮やかに芝桜が咲いてます。

No.548 やりました!! 伝説は続きます。(H27年4月10日)

🎵 4月5日 ならまち くるま座で藤原道山さんとのライブでした。
 振り返りますと、くるま座でのライブは平成17年が1回目でしたので、今年で11回目となります。とにかく、リピートして下さるお客様が多く、今回も東は東京・千葉、西は大分、北は富山、そして南は和歌山・高知まで、奈良の桜や春と、共にお楽しみ頂きました。そして自慢すべきは、このライブを含め道山さんとのコンサートは雨だったことがないのです。二人とも “晴れ男” を称してますが、何せ今回も週間予報からずっと雨マーク、土曜日リハーサルの後、食事に出ましたが空模様は良くありませんでした。朝、目がさめるとやはり雨音が・・、しかし電車で奈良に向かう途中明るくなり始め、くるま座に着く頃にはあがりました。そうです。伝説は続きました。 1部の途中少しと2部は少しの間かなりの雨足でしたが終演時には上がっていました。いや〜自分でも信じられないくらいで、、、とても嬉しかったです。今回は月と星をテーマにした選曲でしたが、土曜日のリハで今まで舞台では演奏していなかった “「月」「墨絵の月」” 、そして「桂男(かつらお)」も改めて味わい深い曲と感じました。
 私はといいますと、2日木曜日朝から風邪気味と感じ、午後には熱も出たため金曜日も休み安静にしていました。土曜日朝も微熱があり、いつもの先生にお願いし、朝から生まれて初めて点滴をして頂きました。いや〜びっくりするほど、身体がしゃんとしました。声も何とか2部まで絶え、無事にライブを終わることができ、ほっとしました。決して油断していたつもりもないのですが、改めて今後の体調管理に気をつけないとと思いました。
 今年お越し下さいましたお客様、またご都合悪くお越し頂けなかったお客様、また来年も楽しみにお待ちしております。
今年も本当にありがとうございました。

No.547 果たしてお天気の神様は(H27年4月3日)

🎵 いよいよならまちで藤原道山さんとのライブが近づきました。
くるま座さんでは平成17年が初めてでしたので、11回目となります。リピートして下さる方が本当に多く感謝の気持ちでいっぱいです。こぢんまりとした空間、お客様との近さがお喜び頂けていると思いますが、やはり地歌は座敷芸ですから、音色を楽しんで頂けるコンサートと思っております。さて、今年も皆様に 🌸 桜も楽しんで頂けると楽しみにしておりますが、今日ほぼ満開となりました。そして今日金曜日は風や雷もという予報、土日も雨が降ると言われてます。私共二人は晴れ男を自負しておりますが、数年前も全日まで雨の予報をくつ返し、曇りで時折お日様まで出るというどんでん返しでした。ご遠方からの方も多いので、コンサートだけでなく、奈良をゆっくり楽しんで頂きたく・・・今年もきっと大逆転を信じています。
 稽古場の庭では、水仙が咲きはじめました。

No.546 🌸 幸運そして感動 🌸(H27年4月2日)

🎵 京都の舞の先生のお仕事で、スイス・フランスと巡り、その折フランスのあるパーティーでお目にかかるご縁を頂いたT様。ご自身もピアノを教えておられることで芸の話しとなり、ご自宅でお稽古をさせて頂くという御厚意に甘えて東京でお稽古を初めて、何度目の春なんでしょうか・・。実はそのお宅のすぐ近くを石神井川が流れ、見事な桜並木があるんです。なんせ隔月でのお稽古、いつか満開の桜が見れたらと、ず〜〜っと思ってました。前回3月29日に次のお稽古と決め、しばらくして、ふともしかしたら桜が見れるかと、ワクワクして、桜の開花の頼りを楽しみにしておりました。
 そして当日は、期待を胸に橋の上に立ったとき、感動で言葉がしばらく出ませんでした。とってもきれいでした!!  1ヶ月ほど前に花が咲くのは蓄熱量だという話しを聞きました。暖かくなり太陽の熱をうけ、それが蓄積して開花すると・・・花もえらいですね。桜はもう今週が満開ですね。皆様はどこでどんな桜に感動されたのでしょうか・・。🌸 🌸 🌸

No.545 久々の富山 そして北陸新幹線乗りました(H27年3月27日)

🎵 以前していました “浪花ともあれのライブ” 等でとてもお世話になりましたI様からのお話で、21日ご自身の故郷 富山市 楡原にあります上行寺様での 春季法要後のコンサート におさそい頂き、富山に行って参りました。富山駅から車で約1時間、神通峡という名勝の近くに上行寺様はありました。まだ雪もかなり残ってます中、金曜日の午後に到着し、立派なご本堂でリハーサルをさせて頂きました。奉納を含め寺社では何度も演奏させて頂いてますが、やはり気がピーンと張ります。
 夜は近くの楽今日館(らっきょうかんと読みます)に泊めて頂きましたが、ここの温泉が抜群でして、入浴してますと、ぬるっと肌にまとわりつく感じで、こんな泉質は初めてでした。
 当日はさわやかに晴れ、かなり暖かくなりました。法要にお越しになった檀家の皆様もほとんどお残り下さり、コンサートを聴きにお越し下さった方を含め、静かに熱心にお聞き下さいました。私は「八千代獅子」、そしてソロで「黒髪」、最後は「千代の鶯」でしたが、この長い曲もじっとお聴き頂け、本当に嬉しかったです。たぶん地歌の三曲合奏を初めて聞かれる方がほとんどと思いますが、これが私にとってはやはり嬉しかったです。
 そして今回、偶然にも開業したばかりの北陸新幹線に乗れるという思わぬラッキーがありました。大阪でチケットを買った時、以前の様にサンダーバードで富山と思ってましたら、金沢で新幹線に乗り換えと言われ楽しみにしていました。東海道や山陽新幹線とも又違い、わずか25分程でしたが、快適でした。ただ富山の方からすると、サンダーバードが全て金沢からとなり、大阪に行くには新幹線を使い金沢まで行って、乗換えねばならず、以前の様に1本で行けなくなり少し不便とか・・。でも最速ですと、金沢〜長野は1時間5分、東京も2時間20分ですか・・。すごいですね。一度このルートもゆっくり乗ってみたくなりました。

No.544 土佐のおきゃく「ベロベロの神様」(H27年3月26日)

🎵 先日高知へお稽古に伺いましたが、この日はこの時期に行われる“土佐のおきゃく”というイベントが開かれていました。前にも確かこのコーナーに書きましたが、3月前半にある高知の「おもてなし」の大イベント、商店街や中央公園ではいろんなイベントや高知の名産品やごちそうも並び、そして飲みです。全く知らない方ともすぐ友人になれる様な空気もあり楽しい大宴会です。そして以前高知の打ち上げで「ベロベロの 〜神様は〜 」と唱い、お酒を飲む、お遊心があったのですが、その神様が公園に居られました(写真)。そうなんです。はっと判りました。ベロベロ・・、つまりベロベロに酔っていることなんですね!! お稽古の後、飛行機の時間までの短い時間でしたが、美味しく楽しいお酒を楽しみ、そして兵庫の明石から来られていました4人グループの男性の方ともお知り合いになりました。来年は泊も早めにとり腰を据えて飲みたいとも思いますが、次の日を考えると少しコワいですね(笑)。
 そして先週、おけいこ場の梅は満開となりました。今年は少し遅かったかなと思いましたが、やはり香りも良く、キレいでした。 そう、もうあちこちで桜の開花の知らせが、、、あと1週間でもう4月なんですね。

No.543 第5回 とどけ和の響き 東日本大震災支援 邦楽チャリティーコンサート(H27年3月12日)

🎵 あの日から今日でちょうど4年...被災された皆様にはつらい思いでの日がまた巡ってきました。遠くの私達は何のお力にもなれず申し訳ない気持ちでいっぱいです。ささやかながらせめて出来る精一杯の気持ちを込め、コンサートしています。
 今年は、3月1日、例年より少し早めでしたが、第5回のチャリティーコンサートが、全30曲、のべ210名の出演者の暖かい気持ちが集まり、開催できました。当日はまさかの雨、それもかなりの雨足で、9時前に会場要りしたときは、正直お客様の足元や出足が心配になりました。5回目ともなれば、実行委員や楽器屋さんも準備の段取りにも慣れだし、ボランティアの学生スタッフさんも本当にテキパキと動いて下さいました。午前11時の開演時には早くも50名を越すお客様もお越し下さり、昼過ぎにはほぼ満席となり、午後にはイスを増やしました。第3回、第4回と宮城県、岩手県から高校生さんをお招きし、今年は福島県にと思っておりましたが、あいにく1日は高校の卒業式とのことで、今年は実現できませんでした。来年はきっとお招きできると楽しみにしています。強い雨にもかかわらず5時ごろまでは満席お客様でした。中には食事もせずに全30曲聞いて下さった方も多数いらっしゃった様です。出演者の皆さん、楽器屋さん、そして学生スタッフさんのご協力で、幕間3分にもかかわらず、予定通り6時すぎに終演しました。
 東京とは違い、大阪は東北には遠く、やはり日常どうしても忘れそうになる震災のこと、未だ学校の校庭に仮設住宅あり、たくさんの方が避難生活をされていると伺います。このコンサートで、いろんな事を考え、思う、ひとときになればとも考えます。今夏には、3年ぶりに実行委員で又、東北を訪れようと計画しています。

 🎵 庭には梅の花が咲き始めました。

No.542 過去最大の1日国内大移動(H27年3月7日)

🎵 早くも3月、冷たい中にも陽射しはどんどん暖かくなってきましたね。3月1日のチャリティーコンサートがあり、なかなか時間とれず間隔が空き、申し訳ありませんでした。
 2月20日〜22日 千葉県の茂原市そして熊本とまわってまいりました。茂原市は茂原市三曲協会の25周年演奏会で、山川芳子先生、藤原道山さんとご一緒に参加させて頂きました。20日に曲リハをして頂いた後、21日は本番、少し肌寒くはありましたが、快晴の気持ち良い日でした。300席のホールでしたが満席でした。私は「浪花十二月」「たぬき」「松竹梅」と演奏させていただきました。「松竹梅」は箏が正派の手、山田の手で、尺八との合奏は華やかでとても楽しかったです。楽しい打ち上げを過ごさせて頂いた後、日曜日は羽田 07:10 発の飛行機のため羽田近くのホテルに移動しました。
 日曜日5時起床で、ホテル40分発の送迎バスで空港へ。全国的に雨模様らしいでしたが、チェックイン後の掲示で、熊本行きは現地の視界が悪く、その場合福岡空港に向かうとの表示が・・。熊本 09:10 着の飛行機で、すぐタクシーで会場に向かい10時25分から舞台リハーサル予定だったので、ドッキリ・・・。幸い、飛行機は熊本空港に着陸。長谷検校記念のコンクールが20回を終えた記念の、最優秀賞受賞者によるコンサートに参加させて頂きました。確かこの催しは、過去2回東京でもあり、男性控室では若い演奏家の方々と楽しいひとときでした。やっぱり東京の若手の人達はすごいです・・。パワーあるし、何かしらキラッと光るものを持ってますね。なんせ、出演19名の中では最年長の私は、まぶしいばかりの彼らの若さに頼もしさを感じました。こちらも満席の中、菊央さんと「たぬき」を演奏させていただきましたが、何せ茂原での演奏が替手、この日は本手、とかなりプレッシャーがありました。でもよい緊張感のなか、楽しい「たぬき」が弾けました。終演後は18時の桜で、田辺頌山さんと菊央くん3人で楽しく飲みながら、9時20分過ぎに新大阪着、生駒に着いたのは10時半。本当に長い、でもとても充実感のある楽しい1日でした。

No.541 雨水(H27年2月19日)

🎵 今日19日は二十四節季の雨水で、これは雨水も少しぬるくなり、草木の芽が出始めることらしいです。4日の立春以降、かなり寒暖の日の入れ替わりが大きくなってきたと感じますが、これも少しずつ春に近づいているんでしょうね。少し日が長くなったのと陽射しい暖かさを感じます。
 14日夢遊児歌終わりました。写真は菊武さんのお弟子さんが作って下さったバレンタインケーキ、皆感激でした。「残月」何とか弾けましたが、本手を立てるにはほど遠い一人旅だった気がします。難しいですね。さて、明日からいよいよ茂原へ出発です。昨日は菊央さんと熊本で演奏する「たぬき」を合奏しましたが、彼言わく「大阪の三味線の音で弾きましょう」。なるほどなと思いました。茂原でも松竹梅や浪花十二月を演奏させて頂きますが、大阪の上方の香のする唄・音色が出せるように頑張ろうと思いました。後は日曜日、羽田発7:10の熊本便が無事飛ぶことを願い、楽しんで参ります。

最新の「それはさておき」 のページへ

inserted by FC2 system