ようこそ〜ひじりの音〜 へ

〜思いのむくまま日々つれづれ〜

No.600 「秋分」(H29年9月25日)

🎵 生駒は、朝夕本当に涼しくなりました。日も難しくなりましたね。秋分を過ぎどんどん冬に向かいますね。数日前から庭のキンモクセイがとても良い香りです
 先週17日は琴友会の勉強会でした。私は「菊の朝」の箏 を勉強させて頂きました。菊の朝は初子先生の祖父であられる菊植検校の作曲で、手事は松竹梅の手事と合奏できますが、箏はあまり演奏される機会もなく、40年近く勉強会に出して頂きましたが、私は聞いたことありませんでした。ということで、チャレンジしましたが、想像をはるかに超えた難しさと、覚えづらさ、勉強会もいつもは三絃で箏も35年ぶり、2回目。結局本番まで、す〜っと1回も弾けませんでした。本番の日、あの台風が九州から日本列島を通っていき、もしかしたら中止かとも思いましたが、大阪は雨も降らず無事開催、私もいろいろ編曲しながらなんとか最終までたどり着きました。
 さて、いよいよ10月も近くなり、今年は10・11月と演奏会や録音となかんりの本番を控えています。体調をしっかり整えて良い舞台を目指します。

No.599 「菊会スペシャル」(H29年8月19日)

🎵 7月29日 (土) 甲子園口 なかにし楽器店で、東京から川村 葵山 さんをゲストにお招きして、菊重さんと以前にしておりました菊会のコンサートを開かせて頂きました。
 川村さんとは長谷検校のコンクールでのご縁ですが、昨年9月に大阪でありました都山流の会の時に、彼が演奏した「秋風辞」のソロを耳にして、是非ご一緒したいと計画しました。古典が、「御山獅子」と「七小町」、そして菊重さん作曲の「波動」と「千鳥五重想」でしたが、2回公園、パワフルにそしてなりよりもそれぞれの曲趣をとらえた心地良い演奏でした。芸は人なりと菊原初子先生がよくおっしゃってましたが、その通りで、川村さんおお人柄が表現され、お客様も大満足いただけました。彼も大阪での演奏機会は少なく、前日・当日の飲み会を含めて楽しく過ごした2日間でした。是非また来年も企画できればと思ってます。

No.598 「おのくん」BORN IN 東松島(H29年7月30日)

🎵 7月も間もなく終わり、今年はスーパー猛暑と言われてますが、こちらは梅雨明け後の方が曇りがちです。
 東日本大震災が起こりました平成23年以降、仲間と力を合わせ多くの方の暑い応援やご協力で「とどけ和の響き」も今年で第7回を終えさせて頂き、来年も3月10・11日開催を予定しております。そんな中、2度メンバーと現地を訪れ、とにかく継続の必要性を痛感しております。
 さて「おのくん」人形です。少し前TVで見た記憶がありましたが、先月TVの旅番組で芸能人の方が東松島を訪れられ、陸前小野という町の仮設住宅を取材されるのを見て、これだと思いました。名字が「めんどくしぇ」、名前が「おのくん」だそうです。住宅の方々でひとつひとつ手作りし、靴下で作られています。ネットでもすぐ見つかりましたが本当にかわいらしく愛嬌いっぱいです。
 ゆったりした暮らしが地震と津波で一変、先の見えない状況の中でも「めんどくしぇ」とぼやきつつ日々前向きに新しい未来を自分達の手で築いていこうという思いが込められているそうです。実際に現地を伺い、お話しもさせて頂きました。私のひとつのこれからのライフワークと思っています。

No.597 「第1回 三十三会」(H29年7月22日)

🎵 先日7月15日 東京の池田山舞台で、第1回の「三十三会」(みとみかい)を開かせて頂きました。 とても素晴らしい会場で、気持ちもピリっと引き締まり、私にとりまして長年の念願でした会として最高のスタートになりました。 ご縁あり、亡き菊原初子先生の元で勉強させて頂き、幸いにも菊重さん・菊央さんという兄弟弟子・仲間にも恵まれ、お互いに切磋琢磨して勉強できる場ができました。 菊原家と言いますと上方の地歌の名家、 琴治先生、初子先生が大切に守ってこられました地歌を微力ながら発信し、次への架け橋になれればと思っております。 当日は東京猛暑日の中、たくさんのお客様がお越し頂け、本当にありがとうございました。 私は「たぬき」「十三鐘」そして「菊の朝」でしたが、「菊の朝」の箏は暗記が間に合わず、悔いが残りました。 9月の勉強会でリベンジしたいと思います。
 そして第2回が決まりました。 来年6月17日(日)に、東京 紀尾井 小ホールで開催させて頂きます。
皆様また応援よろしくお願い致します。

No.596 「紫陽花」(H29年6月15日)

🎵 6月に入り奈良は確か6日に梅雨入りしました。しかしまだまだ結構朝晩も涼しく、半袖を着たのを一度だけで、あの梅雨のじめじめした不快感はありません。 去年全く花がつかずに心配した庭の紫陽花も今年はたくさんの蕾が付き、すでに色づき始めた花は優しく目を楽しませてくれています。
 さて、菊原初子先生の17回忌の追善演奏会も無事終わり、ほっと一息・・・。私的には7月に楽しみなコンサートに向け動き始めました。先ずは三十三会・・みとみ会 と読みます。同門の弟弟子、菊重・菊央さんとの男性3人の会、数年前よりいつかと思ってましたが、やっと実現しました。大坂の菊筋、私の大切な師匠、菊原初子先生が受け継がれてきた大阪の地歌を3人で改めて勉強し、皆様にお聞き頂き、ご指導頂きつつ、次の世代へ橋渡しをしたいと思っています。なかなか古典で同じ会派に男性3人の演奏者というのも日本いは少ないかと思いますし、やはりその昔は検校、つまり男の芸ですから、自分でも楽しみです。7月15日(土)東京での公演です。 会場は・・・、能舞台、80名様限りの会ですが、是非起こし下さいませ。私はソロの「十三鐘」そして、菊原初子先生のお祖父様にあたる 菊植検校 作曲の「菊の朝」は箏を演奏したいと思ってます。この箏・・、難曲で、大阪でもほとんど出ません。私は多分10年位前に同門の菊珠さんのリサイタルで演奏させて頂きましたが、チャレンジするも結局間に合わず、本番は楽譜を置きました。悔しかったですが、自分の力のなさを思い知りました。そして今この年齢となり、再度チャレンジをしてみたく、2人にお願いし、この曲にしました。どうなるか・・・、でも本番まで全力で勉強したいと思います。
 そして、7月29日の土曜日には、以前になかにし楽器 で、菊重さんとしていました菊会(きくかい)の特別編として、東京よりホープの川村葵山さんにお越しいただきコンサートを致します。彼はやはり長谷検校コンサートでグランプリを受賞されてまして、何度か演奏も聞かせていただきましたが、去年大阪でありました都山流百二十周年の会で「秋風辞」のソロを演奏されたのを聞き、鳥肌が立つほど感動し、是非一度ご一緒したいと思ってましたのが、実現しました。お人柄も素晴らしくなかなか関西で演奏される機会も少ないとのことで、私もとても楽しみにしております。2公演で1回が25名様限定限り、とこちらも人数限定の会になりますが、ご来場お待ちしております。

No.595 「ならまちライブ・融神社 献奏」(H29年5月17日)

🎵 4月30日 今回で11回目となる藤原道山さんとの「ならまちくるま座ライブ」でした。今年もお天気にも恵まれ、西は九州、東は東京、千葉からと多くの方がご来場くださいました。GWにかかったこともあってか、例年より少しお客様は少なかったのですが、ゆったりと楽しいひと時をお過ごし頂きました。
 翌日は滋賀県の融神社に道山さんと献奏に参りました。以前も少し触れましたが、一昨年夏に旅立たれた 東 宏之助 宮司様 を忍び、是非とももう一度この場所で「融」を演奏し宮司様に聞いていただきたいという私の思いに道山さんが快くご一緒して下さいました。行きの道中では少し雨も降りましたが、着く頃には日も差し始め、風も無く思い入れ深い拝殿で「残月」・「融」の2曲を献奏しました。
 「融」という曲を自身の中でここまで深め大好きになる道を下さった融神社と東宮司様に、心より感謝をお伝えでき、本当に幸せなひとときでした。そしてまたいつの日か演奏出来るご縁があることを祈りつつ帰途につきました。
 さて来年ですが、早くも ならまちライブの日がきまりました。平成30年3月25日(日)です。どうぞ皆様よろしくお願いいたします。

No.594 「ならまちライブ」(H29年4月21日)

🎵 長く楽しめた桜が終わり、次は新緑ですね。今週は肌寒い日が続きますが、もう来週はGW、本当に早いです。
さて、30日は恒例となりました藤原道山さんとのならまちライブです。今回は「廓」をキーワードに「出口の柳」「影法師」「千代の鶯」を選曲し,「住の江の」を含め、4曲のプログラムです。出口の柳は イ一 の絃が双調の義太夫の音の様な三絃替手、そして三絃の本手に箏は逆に1絃が替手より1オクターブ高いという手を演奏し、尺八と共にとても華やかで楽しい演奏になります。今回はまた西は長崎県、東は千葉県よりお越し下さいます。唯やはりGWの影響がまだ少し席も空いております。どうぞご連絡をお待ちしております。
 そして、翌5月1日に融神社で藤原道山さんと「融」と「残月」を献奏させて頂きます。大変お世話になりました。東宮司様は一昨年の夏に旅立たれました。私にとりまして融という曲を自分なりに少し深く出来ましたのも神社さまと宮司様との出会いがあったからこそと思っております。わずかですがお席がございます。
 ご希望の方がございましたら 090-2708-5853 菊聖公一までお問い合わせください。

No.593 「春に向かって」(H29年3月19日)

🎵 今年も奈良東大寺のお水取りも終わり、いよいよお彼岸、日も長くなり陽射しも暖かいですね。
 先週末11・12日は東日本大震災支援のチャリティコンサート「とどけ和の響き」を初めて、2日間という形で開かせて頂きました。去年3月の熊本県でありました地震で、今回は少しでも何かできればとの思いが実行委員の中であり、その想いをたくさんの方々がご理解下さり、ご協力頂け、2日間、50曲のコンサートが出来ました。出演者数はのべ350名を超え、お客様もたくさんお越し頂け、補助席を出す程でした。
 「今できることを出来る限り」もうあの震災から丸6年。でもまだ行方不明の方も二千人を超え、仮設住宅で暮らされている方や、一時転居されえている方も大勢おられます。小さなささやかな事ですが、「忘れない」とう事のためにもこのコンサートを続ける事が出来ればと思っております。
 今年はお稽古場の梅が数年ぶりにたくさんの花が咲き、入りもきれいでした。いよいよもうすぐ桜ですね。
 そして4月30日、ならまちで藤原道山さんとのライブです。8日からお申し込み頂いてますが、GW中ということか、まだお席に少し余裕ございます。皆様のお越しをお待ちしております。

No.592 「弥生3月へ、いよいよ梅が」(H29年2月26日)

🎵 2月は本当に寒い日が続きましたが、陽射しを暖かく感じる日が出てきました。お稽古場の玄関のしだれ梅が1週間ほど前に1輪開花し、今日で20輪ほど咲いております。今年は久しぶりにつぼみの数も多く満開が待ち遠しいです。
 さて、来週6日には大阪で去年11月に初めてお知り合いになりました長谷川 慎 先生の主催される野川三味線のレクチャーコンサートに参加させて頂きます。私は「松竹梅」(手事は菊の朝)と「町づくし」を演奏させていただきますが、今、古態の野川流三味線、バチそして台広のコマもお借りして練習しています。何ともいえない響きのある音色にはまってしまいました。ボーン、ボーンと耳に心地良いです。もちろん上手く弾けないのですが、当日までしっかり慣れて昔の音に少しでも近づきたいと思っています。
 当日は楽器の展示等もあるみたいで、しっかり勉強されて頂こうと楽しみにしております。まだ間に合います。是非ご来場下さいませ。

No.591 「節分そして立春も過ぎて」(H29年2月6日)

🎵 あっという間に1月が終わり早2月、1月は後半から厳しい寒さの毎日でした。幸い生駒は連日氷点下を思わせる寒さで氷も張りましたが、雪は2月2日に舞う程度でした。
 1月、国立劇場での石橋、前日のリハーサルでは全く本でが聞こえず、果たしてどうなるかと思いましたが本番は並びが代わりしっかり聞こえてきて、自分なりに精一杯の演奏出来ました。ノリも良く楽しかったです。
 さていよいよ春に向かい、いろんなコンサートの内容も決まり準備を始めました。3月11・12日に玉水記念館で7回目となります「とどけ和の響き」東日本大震災復興支援チャリティーコンサートを開かせて頂きます。今回は去年ありました熊本での地震への支援も出来ればという実行委員会での意見をもとに2日間の講演を計画しましたところ、多くの皆様がご協力くださり50曲、延べ出席者も約340名のコンサートが実現します。邦楽を通じたとえわずかでも1人1人の思いが重なりともて嬉しいですし、とにかく「継続すること」、「行動すること」の大切さをこのコンサートから教えてもらいました。
そしてその原点は今年で22回目を迎えられた芦屋三曲協会様が毎年1月にされています阪神淡路大震災の復興支援コンサートでした。毎年会場一杯のお客様を集められ、お客様にとても人気のコンサートです。
 そして春のならまち、3月5日には田辺頌山さんと、4月30日には藤原道山さんとのコンサートが決まりました。落ちついた町屋の小さなスペースで和の響きをお楽しみ頂ければと思います。
 皆様のご来場を心よりお待ちしております。

No.590 「今年もよろしくお願い致します」(H29年1月13日)

🎵 皆様明けましてお目出とうございます。
 新しい年がスタートしましたがお正月は暖かくおだやかでしたね。ただこの終末はとても寒いみたいでこちらも雪の予報です。北の方では記録的な雪みたいで心配です。
 私は12月半ば本手会、事始めの後、風邪をひきまして寝込む程では無かったものの鼻声がスッキリしたのは年末でした。そして15日東京の国立劇場で開催されます三曲の会に「石橋」の三絃替手を演奏させていただくのが今年の舞台始めとなりますが、12月以降この暗記に悪戦苦闘しておりました。20年くらい前ですか、琴友会では覚えた記憶があるのですが、今回はギリギリまで苦しみました。「石橋」には菊原にしか伝わっていない手もあり、それを加え約28分ですが、とにかく曲の面白さを出せる演奏が出来ればと思っております。
 その後はまず3月末まで「夢遊児歌」や「ならまち」「チャリティーコンサート」と控えています。また気分を新たに今年も舞台・講習やおけいこに励んで参りたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

No.589 「早くも師走半ば」(H28年12月19日)

🎵 先週から冬らしい厳しい寒さになりました。もう12月も半ばを過ぎ、今年も残り2週間なんですね。
 11月15日、紀尾井ホールで、11回目のリサイタルを開かせていただきました。初めて東京でのリサイタル、去年10回目を終えさせて頂いたとき、ふと心に浮かんだ思いつきでした。還暦という節目の年を無事に迎えさせて頂き、又、菊原初子先生に入門させて頂きちょうど40年、やはり地歌は上方で生まれた音楽という先生のこだわりを耳にしておりましたから、1度は今は芸の中心とも言えます東京で、浪花の唄を音色と、という思いは強く持っておりました。
 唯々、私は芸の上では未熟ですし、果たしてどれだけお客様がお越しいただけるか、本当に不安でした。当日、1曲目の幕があがり、8割以上の席が埋まった客席が目に入った時は感激しました。賛助出演の皆様、東京のお知り合いの先生方、そしてお弟子さん方がコツコツ集めて下さった、たくさんのお客様、感謝の気持ちでいっぱいでした。もちろん演奏は2週間前に声が出なくなった昨年と違い、いろいろミスもありましたが、精一杯弾きました。自分を芸の道に導いてくれた母親、そしてスタートが大学3年と遅かった私を厳しくそして優しく指導し育てて下さった師、また支えて下さっているたくさんの方々に小さなご恩返しが出来た気持ちになりました。
 皆様、本当にありがとうございました。
 先週末の本手会で演奏もひと段落・・・、順次いろんなお話しさせて頂きます。

No.588 「いよいよです」(H28年11月11日)

🎵 今週7日は立冬でしたね。大坂は今年25度以上の夏日が155日記録し、確か過去の記録に並んだか抜いたか・・・、それぐらい暑かったですね。155日と言いますと5ヶ月です。信じられない数字ですね。1年の半分が夏・・・つい先週使っていた扇風機がファンヒーターに急転換です。
 さて、いよいよリサイタルが近づいてきました。初めての東京、なんせ遠いです。今回は同門の方やお弟子さんにたくさんお世話になりました。いろいろやはり大坂とはチケット関係でも違うらしく、とにかく戸惑い悩むうちに間もなくです。
 「千代の鶯」「融」と特にこの10年大切に、そして自分の大好きな曲「融」は東京には無いとも聞いたりしていましたし、「千代の鶯」も余り演奏されないらしいと聞きました。上方の味をと申し上げたいですが、私なりの味になっているかもしれませんが、師より教え頂き大切に育ててきた唄や音色を出せればと思っております。「十三鐘」は昔、本当に奈良であった話、近松門左衛門の歌詞は読むだけで、子を亡くした母の悲しみが胸いっぱいになります。まだまだ自分の手には余りますが、地元奈良の曲です。またこの日をひとつのステップとし自分の中で育てていきたいと思います。さて、晴れ男パワーは、今回も発揮できるかなあと思っています。

No.587 「中照紫華リサイタル、そして東京・高知へ」(H28年10月19日)

🎵 今年は久しぶりに10月10日が一昔の様に体育の日、あちこちで運動会も多かったみたいですが、この日にふさわしい好天の中で、中照さんの第2回リサイタルでした。前回(7年前)同様、藤原道山さんもゲスト出演して下さいました。中照さんは私の母の一番古いお弟子さんで、私とは小学校が同級生でした。7年前には母も一緒に出演させて頂けた事を思い出しながらの1日でした。菊の露(胡弓)、組歌の羽衣、松竹梅(三絃)そして千代の鶯の箏と、全て暗記での舞台を見事に弾ききられた姿は、私にとってもすごい刺激となりました。道山さんと3人での千代の鶯もノリが良く、楽しく弾かせていただきました。
 14日(金)は来月15日の私の初 東京リサイタルの会場 紀尾井ホール に当日の打合せに行ってきました。舞の地方や熊本コンクール関係で何度か舞台に立たせて頂いてますが、やはりロビーの雰囲気も良く、「ここで出来ることの喜び」と、「やらねば!」の緊張感を持つことができました。リサイタルに向けてのいろんな思いは又次の機会に・・・。
 翌15日(土)にお稽古で大好きな坂本龍馬ゆかりの高知に向かう列車で思い出していたのが、ちょうど1年間、10月末のリサイタルを前に去年の今頃全く声が出なくなったことでした。自分の不注意ゆえのこと、毎日一言も発せず祈るように回復を祈ったのを思い出しました。今年もちょうど一月、このトシになりますと先ずはコンディションですね。大好きな高知の空気を思いきり吸い込み、駅前の龍馬像にも会って、力をもらってきました。
 そう、リサイタルの日、11月15日は龍馬の生まれた日、そしてご命日なんです。そして何と今年は没後150年に当たるそうで、京都国立博物館では10月15日〜11月27日に特別展が催されています。私も是非本番までに足を運び、再度、力をもらってきたいと思います。

No.585 「ならまち くるま座ライブ 2016」(H28年9月22日)

🎵 今週19日 ならまちのくるま座 にて、藤原道山さんとのライブを開かせていただきました。くるま座では2006年に第1回をさせていただいてますので今回で11回目。今回は「紅葉尽くし」「玉川」「三津山」を演奏させていただきました。このライブの前身は、なかにし楽器さんでスタートしました道山さんとのライブにはじまります。そこから通算すると今回で14回目のライブ、そして「紅葉尽くし」が通算で地歌曲50曲目にあたりました。
 今回は7月25日のお申込開始日での完売、席数も78とぎりぎりまで増やし、お越し下さったお客様には窮屈な思いをさせて申し訳ありませんでしたが、西は佐賀県、東は東京、千葉よりたくさんの方が足をお運びくださいました。唯・・、一週間ほど前から台風の心配が始まりました。ライブに合わせる様に北上、そして東に方向を変えました。最初は18−19日頃に来そうな予報で本当に心配しました。でも 道山さんそして一応私も、晴れ男 でして、二人のパワーという訳ではないですが、台風の速度が遅く、本番当日はなんと一部の途中に15分ほどざ〜っと降られただけで、お客様は傘もささずにお越し頂け、ほっとしました。「紅葉尽くし」は11月に道山さんが出される新しいCDの中の1曲で、私も参加させて頂きました。
 私は今回、何としても「三津山」が弾きたく、3年前、道山さんが尺八の手を付けて下さって2回目の演奏でした。まだまだ私の力不足で決して無難な演奏ではなかったのですが、2部を終え、自分の中にわずかですが、景色が見えた気がして嬉しかったです。もっともっと引き込みます! 30分を越す大曲、なかなか演奏する機会もないのですが、大切に暖めてゆきたいと思いました。
 お越し下さった皆様、本当にありがとうございました。

No.584 「夏から秋へ」(H28年9月12日)

🎵 今年の夏は、春頃からも長期予報で猛暑と言われてましたが、8月に入り信じられない暑さでが続き、大阪は多分8月24日には、猛暑日の記録が過去最高となりました。雨も少なくどうなるのかなという毎日でした。
 私は夏休みなるものは無かったのですが、子どもの大学のオープンキャンパスで8月上旬に小樽に行き、初めて夏の北海道を体験しました。そして9月、コンサートが始まり4日は大阪での「都山流120周年の演奏会」、そして先週末は「箏歌竹語」でした。今日12日は、10月3日に放送予定の NHK FM「邦楽のひととき」の録音に行ってきました。秋ということで、今回は「桂男」を録音させて頂きました。
 来週19日にはいよいよ藤原道山さんとの「ならまちライブ」です。私のリクエストで演奏させて頂く「三津山」奈良にちなんだこの曲を、「融」に続き自分のものにすべく精一杯お稽古しております。大和三山にまつわる光崎検校の素晴らしい大曲が今後もずっと受け継がれてゆくことを節に願ってます。道山さんも私も晴男を自称してますが、はるか南の台風も少し不安・・。南は佐賀県、東は東京、千葉からお越し下しますお客様に演奏と奈良をお楽しみ頂けるよう切に祈っております。

No.583 「お盆過ぎても」(H28年8月20日)

🎵 8月7日に立秋、そしてお盆も過ぎましたが、連日の猛暑は全く衰えを見せる様子すらありません。大阪も8月はほぼ毎日が猛暑日、この週末は38度 とか・・・、お稽古場の横、太陽当たります場所に置いた温度計は軽く40度を超えています。
 そんな中、ふと思い立ちまして、今月から朝6時に起床して家の近くを15〜20分散歩することを始めました。この時間はまだ空気もさわやかで、澄み切った青空がとてもきれいです。子どもの頃よく行った山手もほとんど家が建ち変わってしまいましたが、ふと昔の風景が残っていたりして、いろんな楽しみがあります。果たしていつまで続くかわかりませんが、夜も早く眠るようになり1日のリズムがしっかりしてきたと感じています。
 そしてお盆休み頃から、秋のいろんなコンサートの準備にも入りました。9月19日の藤原道山さんとの “ならまちライブ” もお申し込み初日分で完売となり、嬉しいとともに感謝の気持ちでいっぱいです。今年は西は吸収、東は東京・千葉からのお申し込みを頂いています。
 地歌を古典を心から愛して下さっている道山さんのご好意で続けられています。このコンサートも12年を越しました。皆様に楽しんで頂ける演奏とお稽古にも力が入ります。

No.582 「葉月」(H28年8月4日)

🎵 確か7月19日でしたが、関西は急な梅雨明けでした。今年は台風も少なく7月初めに暑かったのですが、その後は思った程ではありませんでした。明けた後は毎朝、真っ青な空が広がり、昼間は気温も上がりますが、不思議と夜は過ごしやすいです。18時ごろの室温はまだ34度くらい。窓を開けて風を入れれば寝る頃には29度くらいになり、2時間ほどタイマーをセットし扇風機をかければ、寝苦しくもなくぐっすり眠っています。
 今年は還暦ということで、6月25日にはお稽古でお世話になってます高知の菊由瀬先生ご社中やお竹の先生方が、26日には内輪で紫香会の皆様が、それぞれ25名くらい集まってお祝いの会をして下さりました。赤色グッズもTシャツ、靴下、ポロシャツ、ハンカチや下着まで、心のこもったプレゼントをいただきました。
 60才・・、自分で信じられないくらい現実ですが、とにかく皆様の暖かいお気持ち、頑張れの励ましのお気持ちをたくさん頂け、体調に気をつけ、ご恩返しのつもりで勉強せねばと改めて心に誓いました。私のリサイタルのチラシも出来ました。秋のならまちは初日完売という驚きでした。前を向き進んで参ります。

No.581 「夏至」そして 紫陽花・・・(H28年6月24日)

🎵 6月後半ですね。思った程に傘を持って歩く日が少ないと感じます。空梅雨気味の今年は局地的に大雨になりやすいとの予報がありましたが、また大雨もあり自然の力の怖さを感じます。
 21日は夏至でした。愛用の二十四節季カレンダーに紫陽花のことが書いてありました。今あちこちで美しく咲き、私達の目で楽しませてくれるこの花、色は土の酸性・アルカリ性で変わるんですね。そしてもうひとつ書いてあったのが昔からの言い伝えで「夏至の日に玄関や寝室の窓に紫陽花を逆さに吊すと、花が邪気を取り金運が開ける」というものでした。早速に夏至当日、初めて実行・・・。さてどうなるか楽しみですが、この雨の時期に美しく咲きほこる花ならではと記してありました。そして紫陽花、私達が花と思っているのは実は「ガク」で、花は真ん中の小さいものらしいです。
 例年で考えますと、梅雨明けまではひと月近くですね。そういえば今年は台風もまだゼロみたいですし、猛暑との予報、7月に入ったら早めに秋の演奏の準備をしようと、今は思っています。

最新の「それはさておき」 のページへ

inserted by FC2 system