🎵 もう、一月半も前になりますが、クルーズ船でのコロナウイルスの話をテレビで知った時は、まさかここまで広がり、影響が出るとは夢にも思っておりませんでした。中国から始まり、今はイタリアや欧州そしてアメリカも感染が拡大する中、日本も広がりつつ、まだ少し耐えてなんとかこのまま、これ以上の大変な事態が起こらないことを祈るのみです。
奈良からは観光客の姿はほとんどなくなり、電車も空いています。マスクは仕方ないとして、トイレットペーパーやいろいろなデマがネットに上がり、又、我々の世界も3月はもちろん4月、5月も会の中止や延期が目立ちます。3月7・8日の「とどけ和の響き」今回は10回目ということで、語り部さんや東北の学生さんもお招きしていましたが、残念ながら中止になりました。そして、暖冬だった影響で、東京では桜が開花したというニュース、大阪でも今週末には開花しそうです。何とかこの花の便りに乗せて、明るい話題や状況の好転を心から願っています。
震災のチャリティーコンサートは7月4日(土)に開催することを決めました。今年は中止にして、また来年と思ってましたが、あの大震災が起こったすぐ後、5月5日に開催できたことを考え、前向きな気持ちで準備を進めたいと考えております。今はしっかり睡眠をとり、規則正しい生活で、体調を整えて、乗り切りたいと思っております。
🎵 1月31日、3月13日(金)放映の「日本の芸能」の収録に行ってまいりました。前回が2014年の組歌で、6年ぶりでした。今回は地歌の楽しみと題され「糸まわし」「段合わせ」「打ち合わせ」が取り上げられました。私は菊重精峰さんと、「千代の鶯」の手事初段・二段の打ち合わせでした。リサイタルで何度も演奏した大好きな曲でしたが、段合わせは初めてで、想像以上に苦戦しました。私は二段でしたが、ふと初段の旋律を聴くと、次の手が出なくなったり、止まったり、相手を聞かず自分だけ考えてと思っても、どうしても耳に入りわずか4分くらいでしたが、とても難しかったです。本手・替手の合奏とは全く違い恐さを痛感しました。きっと怖い顔で演奏してます。是非笑って下さいませ(汗・涙・笑)
そして、今もうこればかりの新型コロナウイルし、他の国のことと思いきや、日本にも入り、日本人初感染が奈良の方との報道で、奈良・大阪の名が旧に取り上げられました。そのニュースの翌日、駅前のドラッグストアに何気なく入ると、レジは大行列、何かと思ったら皆さんマスクを買うためでした。一人5袋という注意書きもありましたが、あっという間の完売、駅のコンビニ等を見ても、もちろん完売でした。私は乾燥からノドを守るため、外出時はマスクを心がけていましたが、手元はあとわずかです。
町の様子も変わり、いろんな影響が出始めました。1日も早く終息するのを、ただ唯祈るのみです。
🎵 令和2年、とにかく記録にない暖冬が続いています。もう、私の住む奈良県、生駒市で雪を見ることは無いのかなと思っています。子供の頃は小学校や家の庭でも雪合戦を楽しんだことのを懐かしく思い出します。
さて、今年の演奏は19日、芦屋ルナホールでの阪神淡路大震災の復興チャリティーコンサーで始まり、御山獅子の替手からスタートします。あの大震災から25年目になります。私も芦屋にお稽古場もあり、多分震災後10日目くらいでしたか、JRが芦屋まで動いた時にすぐ行きましたが、とにかく変わり果てた駅前に言葉を失いました。
そして今月3月7・8日に10回目となります「とどけ和の響き」 東日本大震災 復興支援のチャリティーコンサートを開催させていただきます。今年は東北大学と宮城学院女子大学の学生さん、そして初めての企画として、NPO の語り部さんをお招きしてお話しをしていただきます。もう10年なんですね。自分たちの中でも風化させたくない思いで走ってきた10年でした。今年も2日間で、全45曲、たくさんの方々がご協力して下さり、私たちの思いを届るべく準備を続けております。是非ともご来聴いただけますよう、そして今後も継続していけますよう、ご支援よろしくお願い申し上げます。
🎵 10月と言うと、穏やかな秋晴れというイメージを持ってましたが、今月は雨も多く、また特に先月に続き台風や大雨の災害には唯々心が痛みます。
そんな私も先月の台風では東京のお稽古後、新幹線が夕方から止まり、その日は帰れず翌日も動き出したものの2時間以上遅れ、駅で2時間半立ってました。そして今月、12日に「藤原道山さんと仙台でコンサート」でした。台風が近づき、スマホのアラームで警報が鳴る中、コンサートはなんとか無事に終わりましたが、翌日は大阪で菊重さんの「峰の会」に出演させていただく予定で、朝10時仙台発の飛行機を取ってました。火曜日辺りから台風の進路予想等をみてましたが、菊重さんには戻るのはかなり厳しそうと連絡し、14日の会にも戻らねばならず、午後の新幹線は動くかとこちらも予約しました。13日、朝からずっと欠航でしたが、なんと10時の便が飛び、菊重さんの会にも間に合うという奇跡的な結果になりました。
唯、仙台市内のホテルから空港への道はあちこちで冠水して車が止まり、空港近くの田んぼはほとんどが池のようになっているという信じられない景色を目にしました。その後は全国各地で大きな災害となり、たくさんの被害がでたことを知り、本当に驚きました。自然の力は大きく、恐怖を感じました。今は心から被災されました方々が一日も早く少しでもお元気になられ、前を向かれることを心から祈らずにはおられません。
🎵 10月に入りやっと少し暑さが落ち着いたかと思いましたら、台風19号が。今年も集中的な大雨や先月の台風など、信じられない自然災害が多く本当に一体どうなっているのかと思います。
先日、関東に上陸した台風15号のときも私は土・日が東京でお稽古。少し早く終わり、新幹線も20時までは大丈夫と聞いていて急いで駅に行くと、新大阪行きは19時で打ち切りで、すでに全席売り切れでした。さすがに立って帰る勇気もなく翌日8時50分を買い駅に行きましたが、結局2時間以上遅れ、駅で立って待ちました。
そして今回の19号。私は11・12日と仙台、12日は「藤原道山さんとのコンサート」ですが、実は13日は大阪で菊重さんの「第10回 峰の会」にお声かけ頂いており、13日飛行機で朝戻るつもりでおりました。今の様子でかなり厳しいかと思いますし、14日も大阪であるのでなんとか帰れればと思っています。ただ今週に入り毎日、天気予報の台風情報とにらめっこ。精神的にも本当に疲れます。
🎵 ひと月ほどになりますか、もちろん私は終わってからのニュースで知り、初めは全くピンときませんでした。そう言えば、私も10年ほど前までは20年くらいゴルフ大好きで、月に2回くらいはコースにも行ってましたが、なかなか平日に休みが取れにくくなり、今ではすっかり遠ざかってました・・・。
そうです。プロとしては実質1年目の渋谷日向子さんが初の海外試合、しかもメジャーの全英オープン最終ホールで、優勝しました。数日後に15番ホールからの中継の録画をタブレットで見て、一時はスコアを大きく落とした後の大逆転。しかも、とにかく始終笑顔で日本人としては42年ぶりのメジャー優勝という偉業です! 「スマイリングシンデレラ」と呼ばれ、観客の方とのハイタッチも有名になりましたが、打つときの切り替えの素晴らしさを感じました。20歳の若さで、やはり1番というのはすごいことです。のちにテレビでその笑顔が話題になり「笑う門には・・・」の話が出ました。私共もさすがに演奏中に笑顔は無理ですが、日常やコンサートの日でも、この気持ちは大切と感じました。
その後、彼女が帰国後の日本のトーナメントも見ましたが、若くて実力ある選手がたくさんいますね。久しぶりにゴルフがしたくなりました。
さて、大阪は残暑で猛暑日が復活、秋はまだもう少し先になりそうでう。来週は地元でお月見の会です。昨日、東京で11月に開かせていただくヴァイオリンとのコンサートのリハーサルをしましたが、とてもというか改めて、地歌の新しい面白さを感じました。今からとても楽しみです。
🎵 暦では8日が立秋でしたが、全国本当に厳しい暑さが真っ盛りですね。梅雨明けが遅く7月が比較的過ごしやすかったので、まだ梅雨明けから3週間も過ぎていませんが、ギブアップ寸前です。
6月30日、三十三会での「箏の組」、そして8月3日勉強会での「西行桜」と久々に重い暗記に苦しみましたが、なんとか終わりほっとしています。特に「西行桜」は今まで舞台の演奏機会が少なく、初めての暗記で本当に苦戦しました。お盆の間はクールダウンでゆっくりして、秋からのコンサートの準備をしています。9月以降も、結構盛りだくさんになりました。10月には藤原道山さんと仙台そして東京でのライブがあり、前に大阪で開催したヴァイオリンの方とのコンサートを、東京が11月10日、大阪は30日に決めました。大好きな地歌、上方の芸を各地でお聞きいただけますことは本当に幸せだと思いますし、応援してくださる方々やお弟子さんに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
若い頃、菊原初子先生がよく、芸が伸びるのは50代までで、60代は維持で精一杯、その後は下り坂と話されてました。私ももう維持するのにアップアップからもしれませんが、気持ちは常に前を、そして上を見て行きたいと思っております。
お盆が過ぎれば少し暑さも和らぐでしょうか・・・。皆様もくれぐれも体調にお気をつけていただき、お身体ご自愛くださいませ。
🎵 今年1月、京都でのコンサートで初めて体感した地歌でのヴァイオリンとの合奏、都山流 流祖 中尾都山先生 が残された50曲近い楽譜に感動し、6月1日に初めて個人的に小さなコンサートをさせていただきました。基本的に洋楽オンチと言いますか、五線譜が全く駄目な私ですが、ヴァイオリンの生の音色にとても魅力を感じ、地歌との合奏が楽しく、今まで全く経験ない新しい音楽という感じで心から楽しむことができました。
今回は「越後獅子」「摘草」「磯千鳥」の3曲でした。ひとつ難しいのが、ヴァイオリンという楽器の調弦から三絃の イー の絃を B(磯千鳥はA)に取るので、今使っている楽器では音が立ち辛いことでした。それで1月にも使わせていただいた昔の野川流三味線に台広の駒・野川のバチを使いましたが、これぞ明治の地歌かと思う、懐かしくはんなりした音を感じました。今のように劇場音楽でなく、座敷芸として生まれた地歌ですから、これもアリと思いました。
お客様にもとても好評で、11月に大阪で第2回を企画しました。また、秋には東京でも是非ともに開かせていただきたいと計画しております。きっと明治の世の中、街中で漏れ聞こえてきた思う響き、不思議な中に心が癒されるひとときでした。
🎵 令和となり、半月過ぎれば、こんな感じかとも思いますが、気持ちの中では新しいスタートの気分です。
元年という響きが新鮮ですが、平成元年の時のことも何かすっかり忘れてしまってます。
さて、「明治モダン」。このコーナーで以前お話しさせていただきましたが、1月の京都女子大学主催のニューイヤーコンサートで、初のヴァイオリンとの地歌を体験し、尺八とは違った優しく心に響くその音に新しい地歌の良さを感じました。
そして6月1日に “なかにし” で、1回目のコンサートを開かせていただきます。
明治30年代、今から120年以上前に、演奏されていた音楽です。都山流 流祖 中尾都山先生が出版された、50曲近い色々な曲を、ぜひ一人でも多くの方にお楽しみいただきたいお思います。三味線も当時使われていた「野川流三味線」を使います。おかげさまで二部公演とpなりましたし、11月にも第2回を計画中です。また一味違った地歌を聴きに是非ともご来場下さいませ。
それにしても、5月に入ってもまだ朝方はとても涼しかったり、1日の温度差の大きさに体調維持が大変ですね。皆様もくれぐれもお気をつけ下さいませ。
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