ようこそ〜ひじりの音〜 へ

〜思いのむくまま日々つれづれ〜 No.621〜640

No.640 「紫陽花」(令和2年6月1日)

🎵今日から6月、そして四国は梅雨入りしたと聞きました。

庭の紫陽花、
亡くなった母が毎年楽しみしてました。

 去年の猛暑で二本共に立枯れ状態になって植木屋さんが根本近く迄枝を切ったので今年は無理かと思ってました。特に片方はひどかったです。
 ところが春から茶色の茎から緑の枝が出て葉がつき先日から花の蕾まで、本当に驚き嬉しかったです。小さい方にもご覧頂く様に蕾出来ました。暫くすると梅雨の中で綺麗な花を咲かせ目を癒してくれると楽しみです。

本当に花は強いですね、いまコロナで大変な中大きな勇気を貰いました。



No.639 「芍薬」(令和2年5月28日)

🎵 お稽古場の庭に
毎年1輪か2輪咲く芍薬があり、
今年は1輪咲きました。

やっと全国で緊急事態宣言が解除されました。多くの医療関係者の皆様、そして自粛の成果なんですね。

でも今からが新しいステージ、常に周りを思いやり、新しい日常を目指したいですね。

勝手ですが音楽も元気にせねばと考えております。



No.638 「旬の味」(令和2年5月14日)

🎵 GWが終わり今週は初夏の陽気になりましたね。各地で気温が30度を超えたとか、今年も暑くなりそうです。

 この間から高知より新生姜を頂き、大好物の炊き込みご飯やかき揚げを楽しみ、今が旬の高知の小夏そして鰹のタタキもご馳走になりました。やはり旬の食材は最高です。

 それでなくてもステイホームで体重は増加の一途、気になりつつも至福の時間でした(泣笑



No.637 「少彦名神社」(すくなひこな神社)(令和2年4月26日)

🎵 少し前の夕刊の片隅にあった記事に目が止まりました。

「少彦名神社」と言い、大阪北浜のビル街の中にあるのですが、
北浜は昔から薬業者が多く、その関係で江戸自体に京都の五條天神社より
少名彦命の分霊を道修町(どしょうまち)にあった会所に開かれたそうです。

心身健康や病気治癒を願い、又疫病退散ということで今年はコロナが早く治るよう、祈っておられるそうです。

 記事を見て、すぐ翌日行きました。

 そこで何と、菊原初子先生を記した碑を目にしました。まさかのびっくりでした。

 皆様のご健康を祈って参りました。



No.636 「皆さま お健やかに」(令和2年4月25日)

🎵 今年のお稽古場、梅に始まり、椿・チューリップ・芝桜と例年以上に花が多く、心を和ませてくれます。

 緊急事態宣言が出て、2週間、皆さまも自粛というある意味、今まで経験のないストレスと向かい合っておられると思います。邦楽も全ての行事がなくなり、特に若手の方や楽器店さんは大変でお辛いと思います。でもそれ以上に最前線で病気と向かいあって下さっているお医者様はじめ、医療関係の皆様、その他関係の皆様に心から感謝して、今自分のできる事、すべき事に全力を尽くそうと思います。

No.635 「今年は椿が見事です」(令和2年3月26日)

🎵 東京ではすでに、先週末に桜が満開を迎えたとのニュースを見ました。奈良はまだ咲き始めです。お稽古場の梅はいつもより10日も早く終わりましたが、ふと見ると、今度はその向かいにある椿に沢山の "つぼみ" があり、楽しみにしてましたら、先週末から満開に近づき、私の記憶では過去最高の花の数で、とってもきれいです。

 コロナウイルス、先週末は大阪・兵庫がいろいろありましたが、今は東京が大変になりつつあるみたいで心配です。ひと月前にはこんなことは全く予想もできませんでしたが、いろいろなことが中止になり、世界中を見ても本当に恐く辛いです。精神的にもお疲れが出始めておられることと思います。どうか皆様、くれぐれも体調を万全にして頂き、まだまだ続く大変な毎日をどうかお健やかにお過ごしくださいますよう、心より♡お祈り申し上げます。

No.634 「桜 咲く」(令和2年3月16日)

🎵 もう、一月半も前になりますが、クルーズ船でのコロナウイルスの話をテレビで知った時は、まさかここまで広がり、影響が出るとは夢にも思っておりませんでした。中国から始まり、今はイタリアや欧州そしてアメリカも感染が拡大する中、日本も広がりつつ、まだ少し耐えてなんとかこのまま、これ以上の大変な事態が起こらないことを祈るのみです。
 奈良からは観光客の姿はほとんどなくなり、電車も空いています。マスクは仕方ないとして、トイレットペーパーやいろいろなデマがネットに上がり、又、我々の世界も3月はもちろん4月、5月も会の中止や延期が目立ちます。3月7・8日の「とどけ和の響き」今回は10回目ということで、語り部さんや東北の学生さんもお招きしていましたが、残念ながら中止になりました。そして、暖冬だった影響で、東京では桜が開花したというニュース、大阪でも今週末には開花しそうです。何とかこの花の便りに乗せて、明るい話題や状況の好転を心から願っています。

 震災のチャリティーコンサートは7月4日(土)に開催することを決めました。今年は中止にして、また来年と思ってましたが、あの大震災が起こったすぐ後、5月5日に開催できたことを考え、前向きな気持ちで準備を進めたいと考えております。今はしっかり睡眠をとり、規則正しい生活で、体調を整えて、乗り切りたいと思っております。

No.633 「早くも満開近し」(令和2年2月19日)

🎵 記録的暖冬と言われる今年ですが、いつも3月ごろにめを楽しませてくれますお稽古場の「しだれ梅」が、10週間以上前に咲き始め、満開近しです。いつもは2月の終わりに咲き始め、雛祭りのころに満開ですが、2週間近く早いです。日当たりの関係で他所の梅より遅いのですが、びっくりです。今年は蕾の数も多くしばらく楽しめます。

 きっと、桜も早いでしょうね・・・。冬から春へ、少しずつ気持ちも明るくなる時期、新型コロナウイルスで本当に大変です。奈良・大阪はまだ大きな広がりはありませんが、しっかりと自分で出来る予防をして過ごそうと思っております。時期的にも受験生の方や、診療されたり看病される方のお気持ちを考えますと本当に辛いです。

 奈良も、来月に入れば、人気の伝統行事のお水取りや、春に向け観光シーズンに入りますが、伝わってくる情報は暗いものばかりです。なんとか桜が咲き乱れる頃には良い方向に進んでいることを心から祈るのみです。



No.632 「久々のEテレ そしてマスクが消えました」(令和2年2月2日)

🎵 1月31日、3月13日(金)放映の「日本の芸能」の収録に行ってまいりました。前回が2014年の組歌で、6年ぶりでした。今回は地歌の楽しみと題され「糸まわし」「段合わせ」「打ち合わせ」が取り上げられました。私は菊重精峰さんと、「千代の鶯」の手事初段・二段の打ち合わせでした。リサイタルで何度も演奏した大好きな曲でしたが、段合わせは初めてで、想像以上に苦戦しました。私は二段でしたが、ふと初段の旋律を聴くと、次の手が出なくなったり、止まったり、相手を聞かず自分だけ考えてと思っても、どうしても耳に入りわずか4分くらいでしたが、とても難しかったです。本手・替手の合奏とは全く違い恐さを痛感しました。きっと怖い顔で演奏してます。是非笑って下さいませ(汗・涙・笑)

 そして、今もうこればかりの新型コロナウイルし、他の国のことと思いきや、日本にも入り、日本人初感染が奈良の方との報道で、奈良・大阪の名が旧に取り上げられました。そのニュースの翌日、駅前のドラッグストアに何気なく入ると、レジは大行列、何かと思ったら皆さんマスクを買うためでした。一人5袋という注意書きもありましたが、あっという間の完売、駅のコンビニ等を見ても、もちろん完売でした。私は乾燥からノドを守るため、外出時はマスクを心がけていましたが、手元はあとわずかです。

 町の様子も変わり、いろんな影響が出始めました。1日も早く終息するのを、ただ唯祈るのみです。

No.631 「節目の年ですね」(令和2年1月19日)

🎵 令和2年、とにかく記録にない暖冬が続いています。もう、私の住む奈良県、生駒市で雪を見ることは無いのかなと思っています。子供の頃は小学校や家の庭でも雪合戦を楽しんだことのを懐かしく思い出します。

 さて、今年の演奏は19日、芦屋ルナホールでの阪神淡路大震災の復興チャリティーコンサーで始まり、御山獅子の替手からスタートします。あの大震災から25年目になります。私も芦屋にお稽古場もあり、多分震災後10日目くらいでしたか、JRが芦屋まで動いた時にすぐ行きましたが、とにかく変わり果てた駅前に言葉を失いました。
 そして今月3月7・8日に10回目となります「とどけ和の響き」 東日本大震災 復興支援のチャリティーコンサートを開催させていただきます。今年は東北大学宮城学院女子大学の学生さん、そして初めての企画として、NPO の語り部さんをお招きしてお話しをしていただきます。もう10年なんですね。自分たちの中でも風化させたくない思いで走ってきた10年でした。今年も2日間で、全45曲、たくさんの方々がご協力して下さり、私たちの思いを届るべく準備を続けております。是非ともご来聴いただけますよう、そして今後も継続していけますよう、ご支援よろしくお願い申し上げます。

No.630 「明けましておめでとうございます。」(令和2年1月8日)

🎵 令和になり初のお正月。年末からお正月5日まで本当に穏やかで暖かいお正月になりました。冬とは思えなかったですね。

 昨年秋は10月から11月末までかなりタイトなスケジュールになり、仙台・東京とライブ、東京・大阪とヴァイオリンとのコンサートといろんな夢がかないましたが、体力的にもかなりハードで疲れました。お正月は大好きな箱根駅伝を楽しみ、伊勢神宮にも行き、リフレッシュして参りました。

今年も少しずつ予定が決まる中、自分なりの余裕を持った計画をと思っております。そして出来れば来年からもう一度自分の集大成になるような企画をと、少しずつ気持ちが傾いております。

恒例のものとしては、
ならまちで続けてまりました「藤原道山さんとのライブ」は、奈良で場所が見つからず、4月4日(土)に大阪 谷町で予定しております。近々にご案内させていただきます。
・4回目となります「三十三会(みとみかい)」は、6月28日(日)紀尾井ホールで。
・3回目となります東京 六瓢庵での藤原道山さんとのコンサートも11月15日(日)に予定しております。

そのほか、
 4月に広島。5月・11月に金沢、11月に高知と楽しみな舞台もございます。
どうぞ又是非ともよろしくお願いいたします。

 1月2日、地元のお寺で引きましたおみくじは「吉」で、気をよくしております。また、最近若手の演奏者の方との接点も多く、できるだけ多くの機会で彼らとご一緒させて頂いたり、ヴァイオリンとのコンサートも続けます。

 去年は東京と仙台と2度の台風に遭い、大変でしたが、とにかく年々、いろいろな災害も多く、今年こそは平穏な1年であリますことを祈るのみです。さあ、始まりましたね。皆様もご健康で良い1年になられますことを、心よりお祈りしております。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

No.629 「幸運、それとも悪運の強さ」(令和元年10月27日)

🎵 10月と言うと、穏やかな秋晴れというイメージを持ってましたが、今月は雨も多く、また特に先月に続き台風や大雨の災害には唯々心が痛みます。

 そんな私も先月の台風では東京のお稽古後、新幹線が夕方から止まり、その日は帰れず翌日も動き出したものの2時間以上遅れ、駅で2時間半立ってました。そして今月、12日に「藤原道山さんと仙台でコンサート」でした。台風が近づき、スマホのアラームで警報が鳴る中、コンサートはなんとか無事に終わりましたが、翌日は大阪で菊重さんの「峰の会」に出演させていただく予定で、朝10時仙台発の飛行機を取ってました。火曜日辺りから台風の進路予想等をみてましたが、菊重さんには戻るのはかなり厳しそうと連絡し、14日の会にも戻らねばならず、午後の新幹線は動くかとこちらも予約しました。13日、朝からずっと欠航でしたが、なんと10時の便が飛び、菊重さんの会にも間に合うという奇跡的な結果になりました。

 唯、仙台市内のホテルから空港への道はあちこちで冠水して車が止まり、空港近くの田んぼはほとんどが池のようになっているという信じられない景色を目にしました。その後は全国各地で大きな災害となり、たくさんの被害がでたことを知り、本当に驚きました。自然の力は大きく、恐怖を感じました。今は心から被災されました方々が一日も早く少しでもお元気になられ、前を向かれることを心から祈らずにはおられません。

No.628 「まさかの台風・・・先月に続いて」(令和元年10月11日)

🎵 10月に入りやっと少し暑さが落ち着いたかと思いましたら、台風19号が。今年も集中的な大雨や先月の台風など、信じられない自然災害が多く本当に一体どうなっているのかと思います。

 先日、関東に上陸した台風15号のときも私は土・日が東京でお稽古。少し早く終わり、新幹線も20時までは大丈夫と聞いていて急いで駅に行くと、新大阪行きは19時で打ち切りで、すでに全席売り切れでした。さすがに立って帰る勇気もなく翌日8時50分を買い駅に行きましたが、結局2時間以上遅れ、駅で立って待ちました。

 そして今回の19号。私は11・12日と仙台、12日は「藤原道山さんとのコンサート」ですが、実は13日は大阪で菊重さんの「第10回 峰の会」にお声かけ頂いており、13日飛行機で朝戻るつもりでおりました。今の様子でかなり厳しいかと思いますし、14日も大阪であるのでなんとか帰れればと思っています。ただ今週に入り毎日、天気予報の台風情報とにらめっこ。精神的にも本当に疲れます。

No.627 「笑う門には・・・」(令和元年9月8日)

🎵 ひと月ほどになりますか、もちろん私は終わってからのニュースで知り、初めは全くピンときませんでした。そう言えば、私も10年ほど前までは20年くらいゴルフ大好きで、月に2回くらいはコースにも行ってましたが、なかなか平日に休みが取れにくくなり、今ではすっかり遠ざかってました・・・。

 そうです。プロとしては実質1年目の渋谷日向子さんが初の海外試合、しかもメジャーの全英オープン最終ホールで、優勝しました。数日後に15番ホールからの中継の録画をタブレットで見て、一時はスコアを大きく落とした後の大逆転。しかも、とにかく始終笑顔で日本人としては42年ぶりのメジャー優勝という偉業です! 「スマイリングシンデレラ」と呼ばれ、観客の方とのハイタッチも有名になりましたが、打つときの切り替えの素晴らしさを感じました。20歳の若さで、やはり1番というのはすごいことです。のちにテレビでその笑顔が話題になり「笑う門には・・・」の話が出ました。私共もさすがに演奏中に笑顔は無理ですが、日常やコンサートの日でも、この気持ちは大切と感じました。
 その後、彼女が帰国後の日本のトーナメントも見ましたが、若くて実力ある選手がたくさんいますね。久しぶりにゴルフがしたくなりました。

 さて、大阪は残暑で猛暑日が復活、秋はまだもう少し先になりそうでう。来週は地元でお月見の会です。昨日、東京で11月に開かせていただくヴァイオリンとのコンサートのリハーサルをしましたが、とてもというか改めて、地歌の新しい面白さを感じました。今からとても楽しみです。

No.626 「立秋とは言えど」(令和元年8月12日)

🎵 暦では8日が立秋でしたが、全国本当に厳しい暑さが真っ盛りですね。梅雨明けが遅く7月が比較的過ごしやすかったので、まだ梅雨明けから3週間も過ぎていませんが、ギブアップ寸前です。

 6月30日、三十三会での「箏の組」、そして8月3日勉強会での「西行桜」と久々に重い暗記に苦しみましたが、なんとか終わりほっとしています。特に「西行桜」は今まで舞台の演奏機会が少なく、初めての暗記で本当に苦戦しました。お盆の間はクールダウンでゆっくりして、秋からのコンサートの準備をしています。9月以降も、結構盛りだくさんになりました。10月には藤原道山さんと仙台そして東京でのライブがあり、前に大阪で開催したヴァイオリンの方とのコンサートを、東京が11月10日、大阪は30日に決めました。大好きな地歌、上方の芸を各地でお聞きいただけますことは本当に幸せだと思いますし、応援してくださる方々やお弟子さんに心から感謝の気持ちでいっぱいです。

 若い頃、菊原初子先生がよく、芸が伸びるのは50代までで、60代は維持で精一杯、その後は下り坂と話されてました。私ももう維持するのにアップアップからもしれませんが、気持ちは常に前を、そして上を見て行きたいと思っております。

 お盆が過ぎれば少し暑さも和らぐでしょうか・・・。皆様もくれぐれも体調にお気をつけていただき、お身体ご自愛くださいませ。

No.625 「第3回 三十三会 」〜平成から令和へ〜(令和元年6月27日)

🎵 奈良は本当に遅い梅雨入りとなりました。さて、次の日曜日30日に、紀尾井ホールで第3回の三十三会を開かせていただきます。思えば今年は5月1日に元号が令和に変わりました。そして早くも6月が終わりに近づき、今年も半分が過ぎるんですね。

 そんな今年前半最後の日の三十三会、今回は前半は箏の組歌、そして菊重さんの新作「令和六段」、胡弓の本曲として格式高い「千鳥の曲」と時代の対比で流れを感じていただき、一転後半は大阪の本来の古い三味線である "野川三味線" を使い、これまた三丁によります「古典の打ち合わせ」と、佐藤岳晶先生に委嘱させていただきた新曲「手紋様曼荼羅」でお楽しみいただきます。この曲は手が紋様のように配され、音による模様が作り出されます。そして曼荼羅のように一つの世界観・宇宙に広がり表されるイメージで作曲くださりました。佐藤先生はご自身も地歌三絃を演奏されますので、伝統的な技法を盛り込み、壮大な曲に仕上げて下さいました。後は私ども三人がいかに表現し、演奏できるかだと思っております。

 是非とも足をお運び下さいますよう、お願い申しあげます。外はシトシト梅雨の雨、庭の紫陽花がとても綺麗です。今年の前半のラスト、心を込め演奏させていただきます。

No.624  「明治モダンの地歌 ヴァイオリン & 三味線」(令和元年6月13日)

🎵 今年1月、京都でのコンサートで初めて体感した地歌でのヴァイオリンとの合奏、都山流 流祖 中尾都山先生 が残された50曲近い楽譜に感動し、6月1日に初めて個人的に小さなコンサートをさせていただきました。基本的に洋楽オンチと言いますか、五線譜が全く駄目な私ですが、ヴァイオリンの生の音色にとても魅力を感じ、地歌との合奏が楽しく、今まで全く経験ない新しい音楽という感じで心から楽しむことができました。
 今回は「越後獅子」「摘草」「磯千鳥」の3曲でした。ひとつ難しいのが、ヴァイオリンという楽器の調弦から三絃の イー の絃を B(磯千鳥はA)に取るので、今使っている楽器では音が立ち辛いことでした。それで1月にも使わせていただいた昔の野川流三味線に台広の駒・野川のバチを使いましたが、これぞ明治の地歌かと思う、懐かしくはんなりした音を感じました。今のように劇場音楽でなく、座敷芸として生まれた地歌ですから、これもアリと思いました。
 お客様にもとても好評で、11月に大阪で第2回を企画しました。また、秋には東京でも是非ともに開かせていただきたいと計画しております。きっと明治の世の中、街中で漏れ聞こえてきた思う響き、不思議な中に心が癒されるひとときでした。

No.623  「令和元年 そして明治モダン」(令和元年5月18日)

🎵 令和となり、半月過ぎれば、こんな感じかとも思いますが、気持ちの中では新しいスタートの気分です。
 元年という響きが新鮮ですが、平成元年の時のことも何かすっかり忘れてしまってます。
 さて、「明治モダン」。このコーナーで以前お話しさせていただきましたが、1月の京都女子大学主催のニューイヤーコンサートで、初のヴァイオリンとの地歌を体験し、尺八とは違った優しく心に響くその音に新しい地歌の良さを感じました。

そして6月1日に “なかにし” で、1回目のコンサートを開かせていただきます。

 明治30年代、今から120年以上前に、演奏されていた音楽です。都山流 流祖 中尾都山先生が出版された、50曲近い色々な曲を、ぜひ一人でも多くの方にお楽しみいただきたいお思います。三味線も当時使われていた「野川流三味線」を使います。おかげさまで二部公演とpなりましたし、11月にも第2回を計画中です。また一味違った地歌を聴きに是非ともご来場下さいませ。
 それにしても、5月に入ってもまだ朝方はとても涼しかったり、1日の温度差の大きさに体調維持が大変ですね。皆様もくれぐれもお気をつけ下さいませ。

No.622  「くるま座」ラストライブ(H31年4月13日)

🎵 4月に入っての寒さのおかげで、奈良の桜は6日頃から満開となり、7日は暖かくお花見、そしてコンサート日和になりました。今年で14年目、14回のコンサート。小さな町屋での身近でナマの音や空気をお楽しみ頂ける素敵な空間に毎年たくさんの方が、全国からお越し下さり、感謝の気持ちでいっぱいです。<本当にありがとうございました。今回も過去最高の2部公演140名くらいのお客様が、西は長崎、北は小樽からお越しくださいました。

 また今回は菊重絃生君が「尾上の松」の箏、藤原道山さんのお弟子さんの長谷川将山さんが師匠との「二重奏」で花を添えてくださり、盛り上がったコンサートになりました。お二人は東京芸大の同級生で24才、これからの邦楽界を支え、トップを走って下さる方と確信しました。

 さすがにリハーサルいれると3回の演奏は私に取りまして年々きつくなってきました。2部が全て終わった後もたくさんのお客様より、是非新しい場所で来年も開いて下さいと激励のお言葉を頂き、道山さんともその方向でと話しながら、打ち上げの美味しいお酒を楽しみました。お越し下さった皆様、14年間本当にありがとうございました。

No.621  春近く「ご飯の友」(H31年3月29日)

🎵 東京ではもうお花見が真っ盛りの様子でをTVで見ました。3月ももう終わり、今年は元号が変わることもあり、春に向けて何か気持ちもひときわ新たな気がします。

 さて、お話は変わりますが、ご飯が好きな私にとって早春の楽しみのひとつが、「いかなごのくぎ煮」です。毎年お知り合いの明石の尺八の方がたくさん送って頂き、この時期、朝ご飯が楽しみなんです。ところが昨年少し不漁で、今年はそれをはるかに超える不漁とニュースで見ました。海がキレイになりすぎたのも原因のひとつと言ってましたが、不思議ですね。でも先日今年もくぎ煮を送って下さり、今は毎朝楽しんでますが、過日デパートの食糧品売り場でそのお値段を見てびっくり、すごく高価でした。送って下さった先生に感謝しつつ美味しくごちそうになってます。

 さて、桜に戻りますと今週末が見頃とも言われた桜、奈良はまだほとんど咲いてなく、来週末が満開の感じ、そうです7日のならまちのライブを待ってくれていたのかと嬉しくなります。くるま座ではラストライブ、北は北海道、南は長崎からもお越し下さいます皆様に奈良の桜を楽しんで頂けそうな予感・・・是非そうなってほしいです。そしてくるま座、一部・二部とも残一席ずつございます。よろしかったらお待ちしております。
 写真はしだれ梅が終わった後、お稽古場のお花です。

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