ごくごく簡単にいうと、三味線・箏及び尺八(または胡弓)を用いた「関西の盲人音楽家が主体となって発展した三味線による座敷音楽・家庭音楽」のことです。
箏を加えて演奏するものが「地歌箏曲」「箏曲地歌」ということになります。
よく「地ウタ」のウタは、「歌」と「唄」のどちらの字を用いるかという話しがでることがありますが、上方では「歌」の字を江戸時代から使用してきているそうで、私も「唄」ではなく「歌」の字で表記しています。でも流派などによっても違っていますね。
もっと詳しく説明ができればよいのですが、あいにくあまり高度で学術的な内容には当方通じておらず、申し訳けありません…
私が参考にしている本は以下に記載のものです。これは、久保田敏子先生が執筆され、私が所属している社団法人当道音楽会が編集している書籍です。書籍タイトルのとおり、箏曲地歌の基礎知識としておさえるべき事項や、一般的な楽理(楽典)・奏法などが網羅されており、体系的な知識を得たいとお考えの方にお勧めです。
参考文献:「よくわかる箏曲地歌の基礎知識」
社団法人当道音楽会 編
久保田敏子 著
発行所 ㈱白水社
定価3000円(税込)